漫画家・画家ラウラ・ズッケリさんを迎えて
漫画家・画家のラウラ・ズッケリさんの漫画ファンタジー『ガラスの剣』シリーズは、イタリアを含む9ヶ国で出版され、日本でも11月に翻訳が刊行されます。これを機に来日するラウラ・ズッケリさんが、シリーズ1〜3巻から選んだシーンを映写し、あらすじや主人公マヤと彼女を取り巻く登場人物について紹介します。さらに、写実画や未刊行のイラストを見せながら、絵画と漫画というふたつの世界の関係を中心に、画家としてのキャリアについても話します。紹介する絵画作品のなかには、『ガラスの剣』のストーリーの大半が繰り広げられる都市カルラーヌを描いたものも含まれています。(日伊通訳付)
お申し込み:件名を「11月23日ラウラ・ズッケリ」として、お名前、電話番号、参加人数を明記の上、メールにて eventi.iictokyo@esteri.it までお申し込みください。
お問い合せ:イタリア文化会館 eventi.iictokyo@esteri.it
Tel. 03-3264-6011(内線15)
ラウラ・ズッケリ
1993年から漫画の世界で仕事を始める。1995年から2001年までミラノのセルジョ・ボネッリ社でに在籍して作画に従事。2013年からは同社の西部劇シリーズ『Tex』のカバーイラストを担当している。2006年にユマノイド社の漫画原作者シルヴィアーヌ・コルジアと出会い、彼女との共作でフランス語で出版されたのが『ガラスの剣』(Les Épées de verre)である。同書はイタリアの他、オランダ、ドイツ、ベルギー、ロシア、アメリカ、ブラジル、スペイン、クロアチアの各国で出版され、日本語版も11月に刊行される。同シリーズの第2巻『Ilango』によって、2011年ルッカ・コミックス&ゲームズで最優秀作画家賞を獲得した。2015年2月よりアメリカの作家ロバート・シルヴァーバーグのベストセラーSF『大地への下降』の漫画化に取り組んでいる。
登場人物や風景の本質をつかんだ造形表現、調和のとれた構成、自然界の描写などに持ち味を発揮する。2000年からは絵画にも手を広げているが、視覚芸術としての映画、写真、イラスト、そして漫画はどれも絵画を起点に発展を遂げたものだという強い確信をもつ。主に油彩、水彩、その他の技法で大型キャンバスに風景画や人物画を描いている。作品はミラノ、モンツァ、ルガーノ、ヴェローナをはじめとする各地で展示された。