監督:マウロ・カプート、原作:ジョルジョ・プレスブルゲル“L’orologio di Monaco”
世界各国で翻訳されたジョルジョ・プレスブルゲルの短編集“L’orologio di Monaco”(ミュンヘンの時計)を原作とする本作では、プレスプルゲル自身が主人公となり、人間と文化、ホロコーストなど、原作者自身のなかに存在する終わりなき旅を描き語っています。
1937年ユダヤ人の両親のもと、ブタペストで生まれたプレスブルゲルは、ハンガリー動乱のさなか、祖国を脱出しイタリアに亡命しました。「ミュンヘンの時計」でプレスブルゲルは、こうしたハンガリーからのユダヤ人の離散や、自身のユダヤの家系がマルクス、ハイネ、メンデルスゾーンなどと遠縁であるという事実など、現在と過去が交差する探求を通して、記憶をよみがえらせます。
今回の上映は、アウシュヴィッツからユダヤ人が解放された日で、国連が「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」に制定した1月27日に行うことになりました。
なお、上映前に東京外国語大学大学院教授、和田忠彦先生による解説があります(日本語のみ、約20分)。
(BD上映、2014年、イタリア語版日本語字幕付、63分)
お申し込み:件名を「1月27日上映会」として、お名前、電話番号、参加人数を明記の上、メールにて eventi.iictokyo@esteri.it までお申し込みください。
お問い合せ:イタリア文化会館
eventi.iictokyo@esteri.it Tel. 03-3264-6011(内線13, 29)
マウロ・カプート Mauro Caputo
1974年トリエステ生まれ。映画監督、プロデューサー。2013年、イタリア国営放送RAIで放送された、ジョルジョ・プレスブルゲルとのコラボ・ドキュメンタリー「メッサッジョ・ペル・イル・セコロ」の監督でプロデューサー。脚本、監督、プロデューサーを務めた監督2作目となる本作は、2014年のローマ国際映画祭で上映され、2015年にイスティトゥート・ルーチェ・チネチッタの配給で公開された。