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トゥッリオ・ペリーコリ展 ランゲ-風景のかけら-

トゥッリオ・ペリーコリは、文学作品の挿絵や文化人の肖像画などでイタリア内外で広く知られた画家、イラストレーターです。一方で、20年ほど前からは風景画にも本格的に取り組むようになり、今や肖像画と並んで、ペリーコリの制作活動の中心となっています。
本展では、ピエモンテ州南部に位置し、2014年にイタリア50番目の世界遺産となったランゲ地域を描いた油彩画21点を展示します。バローロやバルバレスコといったイタリアを代表するワインを生み出す葡萄畑など、その美しい自然景観を独自の色彩とタッチで描いたペリーコリの作品をぜひご堪能ください。

お問い合せ:イタリア文化会館 eventi.iictokyo@esteri.it Tel. 03-3264-6011(内線13, 29)

5月13日(金)18時30分より来日するペリーコリ氏を囲んで、開会式、および特別内覧会と懇親会を行います。参加をご希望の方は、件名を「ペリーコリ展 開会式」として、お名前、電話番号、参加人数を明記の上、メールにて eventi.iictokyo@esteri.it までお知らせいただけますようお願いいたします。

関連講演会
1.講演会「ランゲとイタリアのワイン文化」
アンジェロ・ガヤ(ガヤ・ワイナリー オーナー)
5月14日(土)15時(開場14時30分)
*協力:エノテカ株式会社
2.「自然とイマジネーション イタリア絵画のなかの風景」
クラウディオ・チェッリテッリ(ミラノ・ブレラ美術学院教授)
5月17日(火)18時30分(開場18時)
*両講演会とも入場無料、日伊逐次通訳付
*会場はイタリア文化会館アニェッリホール
お申し込み方法
件名を「5月◎日講演会」として、お名前、電話番号、参加人数を明記の上、メールにて eventi.iictokyo@esteri.it までお申し込みください。

トゥッリオ・ペリーコリ

1936年マルケ州アスコリ・ピチェーノ県コッリ・デル・トロント生まれ。1961年ミラノに移った後、画家、イラストレーターとして知られるようになる。カルヴィーノ、プリーモ・レーヴィ、ガッダ、ソルダーティの作品の挿絵や、著名な文化人の肖像画がイタリア国内のほか、ザ・ニューヨーカー、フランクフルター・アルゲマイネ、ザ・ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス、ガーディアン、エル・パイスなど国外の主要な新聞や雑誌にも掲載される。1984年から日刊紙ラ・レプッブリカに作品を描いている。肖像画は作品集として出版され、イタリア内外で展覧会も開催されている。
一方、肖像画だけでなく風景画もてがけるようになる。オリベッティ社から出版された「ロビンソン・クルーソー」の挿絵がひとつの転機となり、その原画は、ミラノのPAC(現代アート・パビリオン)で展示された。1995年にチューリッヒ歌劇場で、その後1998年にミラノ・スカラ座で公演されたドニゼッティ作曲のオペラ「愛の妙薬」では舞台美術と衣装を担当し、故郷の風景からインスピレーションを得て制作した。
20年ほど前からは風景を描くことがますます増え、2002年ピサのパラッツォ・ランフランキでの展覧会Nature(自然)や2009年アスコリ・ピチェーノの現代アートギャラリー「オズヴァルド・リチーニ」でのSedendo e mirando(座して眺めつつ)展のほか、主要ギャラリーで展覧会が開催される。
2010年ローマのアラ・パチス美術館で開催された展覧会Lineamenti(輪郭)では、ペリーコリの制作活動の核をなす風景画と肖像画の作品が展示された。
ペリーコリの作品集は多数出版されている。主なものに、I ritratti(「ポートレート」, 2002)、Otto scrittori(「8人の作家」, 2003)、La casa ideale di R.L.Stevenson(「R.L.スティーヴンソンの理想の家」, 2004)、Robinson Crusoe di Daniel Defoe(「ダニエル・デフォーのロビンソン・クルーソー」, 2007)、Attraverso l’albero(「木を通して」, 2012)、I paesaggi(「風景」, 2013)、Pensieri della mano(「手の思考」, 2014)、Piccolo teatro(「小劇場」, 2016)があり、これらはすべてアデルフィ社から出版されている。

  • 主催: イタリア文化会館
  • 協力: FIAT(FCAジャパン株式会社)