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テアトロ・パトロジコ公演「メデイア」

障害者が参加するイタリアの劇団テアトロ・パトロジコが、その研修所の活動の成果として、古代ギリシャの劇作家エウリピデス作のギリシャ悲劇「メデイア」を上演します。
公演にはアルメリーカ・スキアーヴォやセバスティアーノ・ソンマなどプロの俳優も出演しています。
舞台は、身体と言葉の関係が強調された演出となっており、またライブ演奏される音楽も重要な役割をもちます。台詞はイタリア語と古代ギリシャ語ですが、音楽は古代ギリシャ語で語られる際にのみ演奏され、古い時代の言葉によって醸し出される雰囲気をさらに豊かなものにしています。
演出家ダリオ・ダンブローズィが障害者とともに創り上げる舞台は、セラピーとしての意味をもつだけではなく、彼らが磨き上げた表現力を披露する場となっています。

演出:ダリオ・ダンブローズィ
制作:テアトロ・パトロジコ
協力:ローマ・トル・ヴェルガータ大学、イタリア大学教育研究省、イタリア文化財・文化活動・観光省、エウローマ2、イタリアン・インターナショナル・インスティトゥート“ロレンツォ・デ・メディチ”

演奏:フランチェスコ・サンタルチア、パパチェッチョ
出演:アルメリーカ・スキアーヴォ(メデイア)、セバスティアーノ・ソンマ(クレオン)
パオロ・ヴァゼッリ、ファビオ・デ・ペルシオ、アンドレア・フェッラーリ、ニコロ・フロンティチェッリ、ジルベルト・ジリベルティ、パオロ・ジリベルティ、シルヴィア・ソルチーニ、マリーナ・スタラーチェ
上演時間:60分
日本語字幕付

お申し込み方法:
9月29日(金)18時30分 こちらをクリックしてください。
9月30日(土)16時 こちらをクリックしてください。
お問い合せ: eventi.iictokyo@esteri.it Tel. 03-3264-6011(内線24, 29)

テアトロ・パトロジコ Associazione Teatro Patologico
精神障害者が演劇活動へ参加することを目的に1992年に創設された劇団。研修を行い、演技、衣装製作、舞台芸術、音楽を通し、表現するための理論上、また実践的方法を提供しつつ、彼らの自由な創造力が刺激される環境を作り上げている。講師、生徒、ソーシャルワーカーの協働が重要で、その成果のひとつは2006年、ローマのクイリーノ劇場での公演で結実した。
パリ、バルセロナ、アムステルダム、プラハ、マドリッド、ミュンヘン、ロンドン、またアメリカ各地で公演をする。テアトロ・パトロジコを主宰するダリオ・ダンブローズィはアメリカのニューヨーク大学、アクロン大学(クリーブランド)などで講演をしている。
1996年イタリア演劇研究所賞受賞。2015年には『メデイア』でウィルトン賞最優秀外国作品賞を受賞する。ダンブローズィが1994年からメンバーとなっているニューヨークのテアトロ・カフェ・ラ・ママで定期的に公演している。

ダリオ・ダンブローズィ Dario D’Ambrosi
演出家、俳優、脚本家。若い頃から、精神障害の研究と演劇を結び付けることに関心を抱き、精神障害者の行動を観察するためミラノの病院で3ヶ月間過ごす。それが後のテアトロ・パトロジコの創設に繋がる。ダンブローズィの舞台は、障害者に尊厳を与えることを目的に、精神の状態を探求しつつ創り上げられる。
19歳でニューヨークに渡る。その後、カフェ・ラ・ママにてモノローグTutti non ci sono(みんな誰もいない)でデビュー。カフェ・ラ・ママでは1989年に演劇フェスティバルL’altra Italia(もうひとつのイタリア)を主宰。
La trota(マス)、I giorni di Antonio(アントニオの日々)、Il nulla(無)、Sognando il mare(海の夢をみながら)など数多くの作品をてがける。イタリア国内の主要都市のほか、ニューヨーク、ボストンなどアメリカ各地、バルセロナ、アムステルダム、ミュンヘンで上演される。
映画やテレビでも活躍。映画『タイタス』(ジュリー・テイモア監督)、『パッション』(メル・ギブソン監督)に出演。Il ronzio delle mosche(ハエの羽音)を監督。
ローマ・トル・ヴェルガータ大学で、障害のある学生を対象にした演劇の講義を受け持っている。

公演日時:
9月29日(金)18時30分(開場18時)
9月30日(土)16時(開場15時30分)

  • 主催: イタリア文化会館