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ヨーロッパ文芸フェスティバル 文学で旅するヨーロッパ

駐日欧州連合代表部、在日EU加盟国大使館・EUNIC-Japan(在日EU加盟国文化機関)の主催で開催される同フェスティバルには、ヨーロッパ13ヶ国の作家や翻訳者が、日本の識者とともに朗読やレクチャー、対談、パネルディスカッションに参加します。
イタリアからは作家のカルミネ・アバーテを招聘します。アバーテは、カラブリア州のアルバニア系イタリア人コミュニティで生まれ育ち、ドイツでも長年暮らした経験をもっており、その作品には多国語に通じた多様なアイデンティティが表現されています。それは、悠久の歴史を誇るとともに、現在、また未来に向かい活力に満ちたヨーロッパの姿でもあります。
アバーテは、ヨーロッパ文芸フェスティバルの期間中、以下の3つのイベントに登壇します。

11月23日(木)16時15分~17時15分 於 駐日欧州連合代表部(南麻布)
人気作家が語る「故郷のモデル」
カルミネ・アバーテ✕小野正嗣(作家・比較文学研究家)
モデレーター:栗原俊秀(翻訳家)
*日伊通訳付
入場無料・要予約

11月24日(金)15時~16時 於 ゲーテ・インスティトゥート東京(赤坂)
イタリア人作家、ドイツ語で語る「複層性を生きる」
カルミネ・アバーテ
*日独通訳付
入場無料・要予約

11月26日(日)12時~13時45分 於 アンスティチュ・フランセ東京(飯田橋)
朗読と交流で楽しむ昼食会
カルミネ・アバーテ、ビアンカ・ベロヴァー(チェコ)ほか
*日本語字幕付
有料・要予約

ヨーロッパ文芸フェスティバルのプログラム詳細・お申し込み方法:こちらをクリックしてください。

カルミネ・アバーテ Carmine Abate
1954年、イタリア南部カラブリア州カルフィッツィ生まれ。アルバニア系イタリア人コミュニティで、少数言語アルバレシュ語を話す環境で育つ。ドイツ・ハンブルグで生活した経験をもつ。現在はイタリア北部トレント県ベセネッロで暮らす。1984年ドイツ語で初めての短篇集Den Koffer und weg! (かばんを閉めて、行け!)を発表。その後、イタリア語で執筆活動を続ける。2冊の短篇集や、ドイツにおけるカラブリア移民に関するマイケ・バーマンとの共著の他、小説を多数発表。受賞作多数、またその著作は多くの言語に翻訳されている。日本語に翻訳された作品に、『風の丘』(La collina del vento, 新潮社, 2015)、『偉大なる時のモザイク』(Il mosaico del tempo grande, 未知谷, 2016)、『帰郷の祭り』(La festa del ritorno, 未知谷, 2016)、『ふたつの海のあいだで』(Tra due mari, 新潮社, 2017)がある。英語ではともにEuropa Editionsから、Between Two Seas(2008)とThe Homecoming Party(2010)が出版されている。

小野 正嗣 Ono Masatsugu
1970年、大分県生まれ。作家、立教大学文学部文芸・思想専修教授。01年「水に埋もれる墓」で第12回朝日新人文学賞受賞。02年「にぎやかな湾に背負われた船」で第15回三島由紀夫賞受賞。2013年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞受賞。15年「九年前の祈り」で第152回芥川賞受賞。主な著書に、『にぎやかな湾に背負われた船』(朝日文庫)『マイクロバス』(新潮社)、『浦からマグノリアの庭へ』(白水社)、『夜よりも大きい』(リトルモア)、『九年前の祈り』(講談社)『残された者たち』(集英社文庫)、『水死人の帰還』(文藝春秋)、『獅子渡り鼻』(講談社文庫)など。訳書に、V.S.ナイポール『ミゲル・ストリート』(小沢自然との共訳、岩波書店)、マリー・ンディアイ『ロジー・カルプ』(早川書房)、マーサ・C・ヌスバウム『経済成長がすべてか?』(小沢自然との共訳、岩波書店)など。

  • 主催: EU Delegation, EUNIC Japan
  • 協力: con il patrocinio di J-WAVE