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「埋もれた港」展 ジュゼッペ・ウンガレッティの詩集をめぐって

セルジョ・マリア・カラトローニ&アンドルー・フィッツサイモンズ

ジュゼッペ・ウンガレッティ(1888-1970)はイタリア軍に従軍していたとき、北イタリアの塹壕のなかで紙きれに詩を走り書きし、背嚢に保存していました。その後1916年に、それらの詩からなる詩集『埋もれた港』がウディネで出版されました。それは、イタリア詩の全体像を大きく変えるできごととなりましたが、ウンガレッティがその少し前に、日本の詩を翻訳で読んでいたことも影響していると考えられています。
昨年、アイルランドの詩人アンドルー・フィッツサイモンズによる『埋もれた港』初版の初めての完全英訳The Sunken KeepがIsobar Pressから出版されました。この本には英訳とともに、イタリア人アーティスト、セルジョ・マリア・カラトローニがそれぞれの詩をグラフィックアートで表現した作品も掲載されています。
本展では、『埋もれた港』と英訳、カラトローニの作品を通して、時代に深く根ざす存在であると同時に、1世紀を経てもなお、今日の読者に語りかける力強さを持ったウンガレッティの実像を紹介します。
なお、併催企画として、1月30日(火)にフィッツサイモンズとカラトローニによるトークを開催します(英日、伊日逐次通訳付)。

*展覧会休館日:日曜日、2月3日
お問い合せ: eventi.iictokyo@esteri.it  Tel. 03-3264-6011(内線24, 29, 13)
 

アンドルー・フィッツサイモンズ Andrew Fitzsimons
アイルランド生まれ。学習院大学教授。彼の詩はアイルランド、イギリス、イタリア、日本、米国、カナダ各国の雑誌に発表され、Global Poetry Anthology 2013などの詩集にも収められている。2013年モントリオール国際ポエトリー賞ファイナリスト。これまでに、What the Sky Arranges (Isobar Press, 2013)と A Fire in the Head (Isobar Press, 2014)の2つの詩集を刊行している。

セルジョ・マリア・カラトローニ Sergio Maria Calatroni
1951年パヴィア県サンタ・ジュレッタ生まれ。ミラノのブレラ国立美術学院に学ぶ。その作品はこれまでイタリア国内外のさまざまな美術館に展示されており、ドイツ、ドュッセルドルフのクンストパラスト美術館および京都国立博物館に所蔵されている。ミラノのヨーロッパデザイン研究所(IED, Istituto Europeo di Design di Milano)で建築学を教えた。また、2007年から東京大学総合研究博物館ミュージアム・テクノロジー寄付研究部門客員教授を務め、2008年にディスプレイデザイン賞の大賞を受賞したプロジェクトを主導する。

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トーク ウンガレッティ『埋もれた港』をめぐって

1月30日(火)18時30分(開場18時)イタリア文化会館
アンドルー・フィッツサイモンズ&セルジョ・マリア・カラトローニ
モデレーター:辻 昌宏(明治大学教授)
(英日、伊日逐次通訳付)
お申し込み:こちらをクリックしてください。

  • 主催: イタリア文化会館