このサイトでは、技術、分析、およびサードパーティの Cookie を使用しています。
閲覧を続けることで、Cookie の使用に同意したことになります。

環境設定 cookies

ブレラ絵画館 音楽への誘い

ブレラには、絵画館、美術学院、国立図書館、植物園、天文台、そして世界最大の音楽資料館(リコルディ歴史資料館)を統括する組織があります。

1837年、ブレラ絵画館を訪れたフランツ・リストは、ラファエロの「聖母の婚礼」に強く感銘を受けます。そして、その後10年を越える年月をかけ、ピアノ独奏曲「巡礼の年 第2年:イタリア」を作曲しました。リストの傑作のひとつとなったこの作品は全7曲からなり、それぞれが、イタリア美術や文学に刺激を受け書かれたものです。リストの詩情があふれる作品であり、また、さまざまな芸術が収斂し、ひとつのビジョンを作り上げています。その点で、近代的な面を見いだすことができます。

「ブレラ絵画館 音楽への誘い」では、まず、ブレラ絵画館とブレラ国立図書館のジェネラル・ディレクター、ジェームズ・M.ブラッドバーン氏が、21世紀における美術館の役割について、また、ロッシーニ、ヴェルディ、ドニゼッティ、プッチーニなどの楽譜をはじめ、さまざまな重要な音楽資料を収蔵する、世界でも有名なリコルディ歴史資料館との関係について語ります。
(日英逐次通訳付)

その後、イギリスのピアニストでリスト作品の名手、クライヴ・ブリトンが、「巡礼の年 第2年:イタリア」を演奏します。演奏中、リストにとってインスピレーションの源泉となった芸術作品の画像などを投影します。
また、ホールホワイエには、リコルディ歴史資料館に保存されているリストの楽譜などの複製を展示します。

お申し込み方法:こちらをクリックしてください。
お問い合せ: eventi.iictokyo@esteri.it Tel. 03-3264-6011(内線24, 29, 13)

フランツ・リスト(1811-1886)
「巡礼の年 第2年:イタリア」(1837-1849)

1.婚礼
2.物思いに沈む人
3.サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ
4.ペトラルカのソネット第47番
5.ペトラルカのソネット第104番
6.ペトラルカのソネット第123番
7.ダンテを読んで:ソナタ風幻想曲

ジェームズ・M.ブラッドバーン James M. Bradburne
建築家、デザイナー、博物館学者。世界各地で、展示会や博覧会のパビリオンや学術センターを設計し、また美術展のプロジェクトを手がける。カナダとイギリスで学び、ロンドンのAAスクールを卒業。アムステルダム大学で博物館学の博士号を取得。最近20年は、ユネスコ、各国政府、民間財団、様々な美術館・博物館の委託を受け、展覧会や研究プロジェクト、会議などを実現させている。2006年から2015年3月まで、ストロッツィ宮財団ジェネラル・ディレクター。2015年よりブレラ絵画館およびブレラ国立図書館ジェネラル・ディレクター。

クライヴ・ブリトン Clive Britton
ピアニスト。クラウディオ・アラウに師事。特にシューマン、リスト作品の演奏で知られる。音楽、美術、文学を横断する考えに基づいて行う、リスト作曲「巡礼の年」の演奏により、世界各地の大学や文化機関に招聘され、コンサートやセミナーを行う。ブレラ絵画館の音楽プロジェクトを指揮する。

  • 主催: Istituto Italiano di Cultura di Tokyo