このサイトでは、技術、分析、およびサードパーティの Cookie を使用しています。
閲覧を続けることで、Cookie の使用に同意したことになります。

環境設定 cookies

対談パオロ・ジョルダーノ×森田真生 『コロナの時代の僕ら』

「僕は病気になるのは別に怖くない。じゃあ何が怖いかって?流行がもたらしうる変化のすべてが怖い。見慣れたこの社会を支える骨組みが実は、吹けば飛んでしまいそうに頼りない、トランプでできた城に過ぎなかったと気づかされるのが怖い。」(『コロナの時代の僕ら』より一部抜粋)

 

イタリアを代表する小説家であり物理学博士でもあるパオロ・ジョルダーノ氏は昨年の3月エイナウディから、Nel contagio(『コロナの時代の僕ら』、飯田亮介訳、早川書房、2020)を刊行しました。新型コロナウイルス感染拡大によって引き起こされた不安や苦痛の正体を理解しようと書いたエッセイ集で、これまでの人類のふるまいや関係性について根本から振り返る、著者の思考の記録でもあります。この感染症は私たちが生きている世界がいかに複雑かということを示していると同時に、私たちは地球のシステムの一部であり、個々人がそれぞれの選択をしていく中で、様々なつながりや関係性を持って生きているということを明示しています。今回対談の中で、パオロ・ジョルダーノ氏と森田真生氏が、我々が感染症から学ぶことは何か、また数学的思考がどのように社会生活の源となる想像力の助けになりうるか、そして今後子どもたちを取り巻く環境などについて多角的に話します。(日伊逐次通訳付)

 

会場での観覧をご希望の方はこちらをクリックしてください。

zoomでご視聴される方は件名に「コロナの時代の僕ら視聴希望」と明記の上、下記メールアドレスまでご連絡ください。

mail: biblioteca.iictokyo@esteri.it

※新型コロナウイルス感染症予防のため、入場者の人数制限をして開催します。当日はイタリアにいるパオロ・ジョルダーノ氏と中継をつないでイタリア文化会館からリアル配信します。

ご来場のお客様へのお願い

・発熱や風邪、嗅覚異常や味覚障害の症状がある方、体調がすぐれない方はご来場をご遠慮ください。
・ご来場の際にはマスクの着用をお願いいたします。
・ご入館時には検温をさせていただきます。その結果、37.5度以上の発熱が認められた場合、入場をお断りいたします。
・飛沫感染予防のため、会話はできるだけお控えください。
・館内では石けんや手指用アルコール消毒液を使用しての手洗いにご協力をお願いいたします。

 

パオロ・ジョルダーノ
1982年トリノ生まれ。作家。Mondadoriから刊行されたデビュー作『素数たちの孤独』(飯田亮介訳、早川書房、2013)で2008年ストレーガ賞ならびにカンピエッロ賞新人賞を獲得。その後小説を3作品執筆。『兵士たちの肉体』(飯田亮介訳、早川書房、2013)、Il nero e l’argento(「黒と銀」, Einaudi, 2014)、Divorare il cielo(「空をむさぼる」, Einaudi, 2018)。最新作はエッセイ『コロナの時代の僕ら』(飯田亮介訳、早川書房、2020)。舞台 Galois(ガロワ)や Fine pena: ora(終身刑)の脚本を手がけ、ルカ・グァダニーノ監督・制作総指揮のテレビドラマシリーズ『僕らのままで』(We Are Who We Are, Sky-HBO)では同氏とフランチェスカ・マニエーリと共同でテレビ用シナリオを執筆した。日刊紙「コリエレ・デッラ・セーラ」にも度々寄稿。これまで40カ国以上で翻訳出版されている。

 

森田真生
1985年、東京都生まれ。独立研究者。東京大学理学部数学科を卒業後、独立。現在は京都に拠点を構え、在野で執筆・研究活動を続ける傍ら、国内外で「数学の演奏会」や「数学ブックトーク」など、数学に関するライブ活動を行っている。デビュー作『数学する身体』(新潮社)で第15回小林秀雄賞を受賞。そのほか著書に『アリになった数学者』(福音館書店)『数学の贈り物』(ミシマ社)、編著に『数学する人生』(新潮社)がある。

 

  • 協力: Books Kinokuniya Tokyo