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イタリア文化会館コンサートシリーズNo.19 クレモナ弦楽四重奏団&クァルテット・ゴルトベルク コンサート

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指揮者ガエタノ・デスピノーザ氏監修によるイタリア文化会館コンサートシリーズ第19弾は、クレモナのシュタウファー・アカデミーの企画によるクァルテット2組のコンサートです。

演奏中は入場いただけません。1830分以降はご入館いただけませんのでご了承ください。

 

2024年12月20日(金)18時30分(開場18時)
イタリア文化会館ホール
主催:イタリア文化会館

お申し込み:こちらをクリックしてください。
お問い合せ:eventi.iictokyo@esteri.it

 

クレモナ弦楽四重奏団
クリスティアーノ・グアルコ ヴァイオリン
パオロ・アンドレオーリ ヴァイオリン
シモーネ・グラマッリャ ヴィオラ
ジョヴァンニ・スカリョーネ チェロ

クァルテット・ゴルトベルク
张 敬知 ヴァイオリン
ジャコモ・ルカート ヴァイオリン
マティルデ・シミオナート ヴィオラ
マルティーノ・シミオナート チェロ

プログラム

F.J.ハイドン(1732-1809)
弦楽四重奏曲第76番ニ短調「五度」
アレグロ、アンダンテ・オ・ピュー・トスト・アレグレット、メヌエット、フィナーレ:ヴィヴァーチェ・アッサイ
*クァルテット・ゴルトベルク

F.シューベルト(1797-1828)
弦楽四重奏曲第14番ニ短調「死と乙女」
アレグロ、アンダンテ・コン・モト、スケルツォ. アレグロ・モルト. トリオ、プレスト
*クレモナ弦楽四重奏団

 

クレモナ弦楽四重奏団 Quartetto di Cremona
2000年の結成以来、国際的に注目される室内楽アンサンブルとして地位を確立する。主要な国際フェスティバルに定期的に招聘され、観客や批評家から高い評価を受けている。最近では、コンセルトヘボウ(アムステルダム)、エルプフィルハーモニー(ハンブルク)、ベルリン・コンツェルトハウス、ブルックナーハウス(リンツ)で演奏している。また、ストックホルム、クフモ、ムンバイ、台北などの町や、マドリードのフアン・マルク財団、ニューヨークのリンカーンセンター室内楽協会、そしてイタリアの主要なフェスティバルや音楽協会で演奏している。
E.ランゲ、T.フェルナー、P.バラガン、K.アームストロング、M.ダ・シルヴァ、D.オルロフスキ、エマーソン弦楽四重奏団、パヴェル・ハース四重奏団など、多くの演奏家と共演している。バッハの「フーガの技法」を収録したCDをリリースしたばかり。原譜を損なわないよう7つの楽器で演奏している。その他、「イタリアのポストカード」(2020年、アヴィ・レコーズ)、シューベルトに捧げる2枚組CD(2019年、アウディーテ)、ベートーヴェンの四重奏曲全集(2018年、アウディーテ)などをリリースしている。また、世界中で定期的にマスタークラスに招待されており、2011/2012年度からはシュタウファー・アカデミーの「弦楽四重奏団のための高等専門コース」を担当している。

 

クァルテット・ゴルトベルク Quartetto Goldberg
2021年に結成。以来、クレモナのシュタウファー・アカデミーでクレモナ弦楽四重奏団のもとで研鑽を積んでいる。クァルテットの名はJ.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」にちなんでおり、この曲はメンバー4人を深く結びつけ、洗練、シンプル、コミュニケーションという彼らの音楽活動における主要な理念を表現している。イタリア国内外で数々の賞を受賞し、世界の主要なホールやフェスティバルで演奏している。Fio di Noteレーベルからモーツァルトとラヴェルの弦楽四重奏曲集を、また、Da Vinci Publishingからブラームスの弦楽四重奏曲第1番作品51、第3番作品67を収録したCDをリリース予定。

敬知 Jingzhi Zhang ヴァイオリン
7歳でソリストとして北京国立交響楽団と共演しデビューし、その後、ルガーノのスイス・イタリアーナ管弦楽団やモスクワのプレジデンシャル交響楽団、その他、多くのオーケストラと共演してきた。2010年にはポスタッキーニ国際コンクールで優勝し、2019年にはイタリア芸術賞を受賞する。2014年からビエッラのペロージ・アカデミーとルガーノのスイス・イタリアーナ音楽院でパヴェル・ベルマンに師事し、2021年からはシュタウファー・アカデミーでサルヴァトーレ・アッカルドにも学んでいる。2024年にはパガニーニ国際コンクールで2位となり、また観客賞も受賞した。

ジャコモ・ルカート Giacomo Lucato ヴァイオリン
トリノ音楽院でピエルジョルジョ・ロッソに師事しヴァイオリンを学び、ミラノ音楽院でピエトロ・ミアニーティに師事してヴィオラを学ぶ。現在、シュタウファー・アカデミーで、クレモナ弦楽四重奏団のもとディプロマの取得を目指している。クァルテット・ゴルトベルクとトリオ・ラヴェルの創設メンバー。ミラノ音楽院賞およびストレーザ市コンクールで受賞する。

マティルデ・シミオナート Matilde Simionato ヴィオラ
ミラノのスズキ音楽教室でクラウディオ・アンドリアーニのもとヴァイオリンを学び始める。ミラノ音楽院でマウロ・ログエルチョに師事し卒業。その後、クラウディオ・マッシモ・パヴォリーニの指導を受け、ヴィオラを専門に学ぶ。3年以上にわたり、クレモナのシュタウファー・アカデミーでブルーノ・ジュランナに師事し、また、クレモナ弦楽四重奏団のパフォーマンス・ディプロマコースにも参加している。クァルテット・ゴルトベルクの創設メンバー。イタリアやヨーロッパの主要な音楽協会でコンサートを行い、スティーヴン・イッサーリス、ヴィクトリア・ムローヴァ、サルヴァトーレ・アッカルド、アレッサンドロ・カルボナーレなどと共演している。

マルティーノ・シミオナート Martino Simionato チェロ
ミラノのスズキ音楽教室でルカ・タッカルディのもとチェロを学び始める。カンタルーパの全国音楽コンクールをはじめ、数々のジュニアコンクールで受賞。ミラノ音楽院でクリスティアン・ベッリサリオに、また、ノヴァーラ音楽院でアンドレア・スカッキに師事する。その後、キリル・ズロトニコフ(エルサレム弦楽四重奏団)やルカ・マガリエッロのもとで研鑽を積む。クァルテット・ゴルトベルクの創設メンバー。イタリアおよびヨーロッパの主要な音楽協会でコンサートを行っている。トリエステ・ヴェルディ劇場管弦楽団やフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア管弦楽団など、数多くのイタリアのオーケストラと共演している。

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シュタウファー財団 Fondazione Stauffer
シュタウファー財団は、音楽普及に取り組むイタリアの民間団体のひとつ。1970年、イタリアとスイスにルーツを持つ実業家であり慈善家のヴァルター・シュタウファーの意志により設立された。彼はクレモナとの深いつながりを持ち、その文化遺産の保護に力を注いだ。財団の設立目的には、クレモナでの弦楽器教育、音楽学の研究、そして世界的に知られるクレモナの弦楽器製作の伝統を推進することが掲げられている。
音楽教育活動を行うとともに、弦楽器製作専門学校、アントニオ・ストラディヴァリ・ヴァイオリン博物館財団、パヴィア大学の音楽学・文化財学科といった主要な音楽関連機関の支援も行っている。
さらに、財団はひじょうに貴重な歴史的楽器のコレクションを所有しており、それらはヴァイオリン博物館に展示されている。コレクションには、グァルネリ・デル・ジェズ作のヴァイオリン「シュタウファー」(1734年製)、エンリコ・チェルーティ作のヴァイオリン(1868年製)、ジェロラモ・アマーティ作のヴィオラ「シュタウファー」(1615年製)、アントニオ・ストラディヴァリ作のチェロ「シュタウファー-元クリスティアーニ」(1700年製)などがある。

シュタウファー・アカデミー Accademia Stauffer
ヴァルター・シュタウファー・アカデミーは、シュタウファー財団の主要な活動を担っている。同アカデミーは、クレモナ市の弦楽器コレクションのキュレーターであり、モンテヴェルディ・フェスティバルの元芸術監督であるアンドレア・モスコーニと、サルヴァトーレ・アッカルドの意思により、1985年にクレモナで設立された。
このプロジェクトは、イタリアの弦楽器教育の伝統を守り育て、また、イタリアや世界各地から集まる若い音楽家たちの育成を最大限に支援することを目指している。
アッカルド氏はイタリア音楽の第一人者をクレモナに集め、弦楽器ごとにクラスを設けた。アッカルド氏自身はヴァイオリンのクラスを担当し、他にもブルーノ・ジュランナ(ヴィオラと室内楽)、ロッコ・フィリッピーニ(チェロ)、フランコ・ペトラッキ(コントラバス)の各氏が指導している。
約40年にわたる活動のなかで、シュタウファー・アカデミーは数多くの重要な国際コンクール優勝者や著名なソリスト、オーケストラ指導者を輩出してきた。また、アカデミーで結成された室内楽グループも多く、現在はフェスティバルやコンサートへ招聘され、活躍している。2010年からは、室内楽奏者へのさらなる支援の一環として、クレモナ弦楽四重奏団(クリスティアーノ・グアルコ、パオロ・アンドレオーリ、シモーネ・グラマッリャ、ジョヴァンニ・スカリョーネ)が指導する弦楽四重奏団向けのコースも開講している。
創立以来、シュタウファー・アカデミーは教育と育成への支援を使命としており、すべてのコースを無料で提供している。
シュタウファー財団は2021年、若手音楽家たちの教育をさらに充実させるため、パラッツォ・シュタウファーを新たな拠点とした。この建物は2000平方メートル以上の広さがあり、教育活動に最適な形で完全に改装された。館内には、音響が完璧に設計されたリハーサル室や練習室、スタジオが備えられ、学生同士が交流し、経験を共有できる共有スペースも設けられている。さらに、夏には市民にも開放される美しい庭園があり、芸術性の高いコンサートが開催されている。また、学生がリーズナブルな価格で宿泊できる宿泊施設も併設されている。
2021年以降、シュタウファー・アカデミーでは年次の主要コースに加え、コンサートマスター・アーティスト・プログラムを毎年実施している。このプログラムは、オーケストラの首席ヴァイオリン奏者(コンサートマスター)の育成に特化した研修コースで、講師陣として、サンタ・チェチーリア国立管弦楽団、スカラ座管弦楽団、コンセルトヘボウ管弦楽団、ロンドン交響楽団など、ヨーロッパの主要オーケストラのコンサートマスターが招かれている。また、年間を通して短期集中のマスタークラスも開催している。このクラスでは、国際的に著名な音楽家が講師を務めている。また、ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック、ジュリアード音楽院、イェール音楽院、サイード=バレンボイム・アカデミーといった世界有数のアカデミーや大学との芸術的および教育的な交流の機会となるアーティスト・レジデンスも実施している。