イタリアの名匠プーピ・アヴァーティ監督の作品「ダンテ」(2022)が第36回東京国際映画祭で上映されます。それを機に来日する監督を迎えて、トークと、2010年に日本で公開され好評を博した作品「ボローニャの夕暮れ」の上映会を開催します。
トークの進行は、東京大学大学院人文社会系研究科准教授で、イタリア現代文学研究者の土肥秀行氏です。(日伊逐次通訳付)
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お問い合せ:eventi.iictokyo@esteri.it
ボローニャの夕暮れ
Il papà di Giovanna
監督・脚本:プーピ・アヴァーティ
製作:アントニオ・アヴァーティ
出演:シルヴィオ・オルランド、フランチェスカ・ネーリ、アルバ・ロルヴァケル
2008年/イタリア/104分/日本語字幕
*DVDでの上映です。
1938年、ボローニャ。美術教師のミケーレは美しい妻のデリア、17歳の娘ジョヴァンナとつつましくも幸せに暮らしていた。そんなある日、ミケーレの勤める学校で殺人事件が起こる。被害者の同級生だったジョヴァンナに容疑がかけられ、平穏な一家の生活は一変してしまう。
第二次世界大戦前後という激動の時代のボローニャを舞台に描かれた家族の崩壊と再生の物語。父親役を好演したシルヴィオ・オルランドは2008年ヴェネツィア国際映画祭主演男優賞を受賞した。
プーピ・アヴァーティ Pupi Avati
1938年、ボローニャ生まれ。1968年に初めての長編作品Balsamus, l’uomo di Satana(バルサムス 悪魔の男)を監督。以来、数々の話題作を世に送り出している。これまでの長いキャリアのなかでナストロ・ダルジェント賞、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞など主要な賞を多数受賞。また、テレビドラマの脚本や小説もてがけ、自身の小説を原作とした映画作品も多い。主な監督作品に、「追憶の旅」(Una gita scolastica、1983)、「いつか見た風景」(Storia di ragazzi e di ragazze、1989)、「心は彼方に」(Il cuore altrove、2003)、「二度目の結婚」(La seconda notte di nozze、2005)、「バール・マルゲリータに集う仲間たち」(Gli amici del bar Margherita、2009)など。最新作はLa quattordicesima domenica del tempo ordinario(2023)。
土肥 秀行 Doi Hideyuki
1973年東京生まれ。ボローニャ大学イタリア文学科で博士号取得。20世紀初頭のイタリアと日本の前衛研究に従事。単著にInterlinee: studi comparati e oltre (Cesati, 2021)(『インターライン―比較文化その他』)L’esperienza friulana di Pasolini. Cinque studi (Cesati, 2011)(『パゾリーニのフリウリ体験』)、共編著に『教養のイタリア近現代史』(ミネルヴァ書房、2017 年)がある。現在は東京大学大学院人文社会系研究科准教授。
プーピ・アヴァーティ監督トーク&「ボローニャの夕暮れ」上映会
10月25日(水)19:00(開場18:30)
イタリア文化会館ホール
主催:イタリア文化会館
入場無料
当イベントは、「第23回世界イタリア語週間」の一環として行われます。イタリア語普及のための主要パートナーであるイタリア文化省、イタリア教育省、イタリア大学・研究省、書物・読書センター、スイス連邦政府、クルスカ学会、在外イタリア人総協議会、イタリア語ラジオテレビ共同体、イタリア百科事典トレッカーニ研究所、RAI、ダンテ・アリギエーリ協会の協力のもと、外交・領事ネットワークとイタリア文化会館が主催する「世界イタリア語週間」は、イタリア語に関する世界で最も重要なイベントとなっています。2001年に開始されて以来、「世界イタリア語週間」は毎年、イタリア共和国大統領の特別後援を受けて開催されています。