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第10回読書クラブ

club di lettura 10_1

2025224日(月・祝) 15:00-17:00

 

「読書クラブ」はそれぞれ参加者が自由に感想を述べあい、一緒にイタリア文学の魅力を再発見するアットホームな会です。

今回一緒に読む本は、ダーチャ・マライーニ『わたしの人生』(望月紀子 訳、新潮社、2024)です。

 

1943年。ダーチャはまだ7歳の幼い少女で、家族とともに日本で暮らしていた。父フォスコは京都大学で教鞭をとり、母トパツィアと子どもたちは日本社会にうまく溶け込んでいた。世界を揺るがした戦争の終盤、誰もが平和を夢見ており、戦争に終止符が打たれる日が近いと感じていた。しかし、フォスコとトパツィアがサロ共和国への忠誠を誓うことを拒否したため、マライーニ一家は「祖国の裏切り者」として強制収容所に送られ、ダーチャの人生は一変する。

日常生活は突如として監禁、飢え、病、そして待つ日々へと変わる。それ以上に、一家は生き延びるために闘う必要に迫られる。『わたしの人生』は、無垢な少女の記憶の引き出しから紡ぎ出された物語であり、不安と恐怖の日々の中にも希望、勇気、そして家族全員の絆が描かれている。それは、歴史の最悪の一面に立ち向かった象徴として、後世に語り継がれる一家の物語でもある。

ダーチャ・マライーニは読者とともに過去を遡り、強制収容所の恐怖を語る。それは、幼少期の純真さや、忘れない勇気を生き生きと感動的に織り込んだ記憶の記録である。

 

作品情報

https://www.shinchosha.co.jp/book/590197/

https://www.rizzolilibri.it/libri/vita-mia/

 

日本語のみ(通訳なし)、どなたでもご参加いただけます。

参加希望の方は氏名、メールアドレスをご記入の上、下記宛先までお申し込みください。

Email: biblioteca.iictokyo@esteri.it (件名:「第10回読書クラブ参加希望」)

応募締切は2月17日です。お申し込み受付は先着順とし、定員(8名)に達し次第締め切りといたします。一緒に素敵な読書体験をしましょう!

  • 主催: Istituto Italiano di Cultura di Tokyo