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西村アヤのピノチヨ展

世界的に有名なイタリアの児童文学作品「ピノキオ」が初めて日本で紹介されたのは、佐藤春夫による英訳本からの翻訳によってでした。その英訳本を佐藤春夫から借り受けた友人の西村伊作は、当時9歳だった娘アヤ(1908-1988 後に石田アヤ)に読み聞かせ、アヤは物語を文章と絵で再現し始めました。2年後の1920年には単行本『ピノチヨ』の出版にいたりました。これが、日本におけるピノキオの最初の単行本です。

アヤにピノキオの本を書くきっかけを与えた父伊作は、建築家、画家、詩人として活躍し、また日本文化のみならず西洋文化にも
親しんだ教養人でした。後には、自由で創造的な学校として知られる文化学院を創設しています。そうした環境によって、少女の豊かな発想が刺激され、生き生
きとした挿絵が生み出されたと言えるでしょう。

本展では、西村アヤが描いた挿絵原画28点と単行本『ピノチヨ』(初版、五版、六版)の他、伊作の絵画「佐藤春夫
像」や佐藤春夫の絵画作品、またアヤの幼少時代の家族写真や和歌山県新宮にある西村伊作自邸(現西村記念館)の写真などもあわせて展示し、西村アヤの描い
た「ピノチヨ」と、それを取り巻く背景の一端を紹介します。

総合監修:和田忠彦(東京外国語大学大学院教授)

お問い合せTel. 03-3264-6011〈内線13,29 〉 E-mail: eventi.iictokyo@esteri.it 

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