2014年に続き再び来日するミラノ大聖堂聖歌隊が、全国8カ所での公演に加え、イタリア文化会館でもコンサートを行うことになりました。4世紀から今日なおミラノの諸教会で歌われているアンブロジオ聖歌や、宗教音楽に新風を送り込んだミリアヴァッカがパスコリやウンガレッティなどの詩に曲をつけた作品他を披露します。
プログラム
アンブロジオ聖歌
公現祭の晩課のルチェルナリウム「なぜならあなたこそ輝かせ・あなたのもとには」
公現祭の晩課の賛歌「いと高きものよ、輝かせ」
主日ミサ通常唱のグロリア
降誕祭ミサのアレルヤ唱「今日」
U.ボンバルデッリ (1954- )
バビロンの流れのほとりに
C.A.フランク (1822-1890)
天使の糧
C.グノー (1818-1893) /J.S.バッハ (1685-1750)
アヴェ・マリア
作曲者不詳(L.ミリアヴァッカ編曲)
神の御子は今宵しも
L.ミリアヴァッカ (1919-2013)
詩にのせて
海(G.パスコリ)
下弦の月の大鎌よ(G.ダンヌンツィオ)
生きる苦しみ(E.モンターレ)
晴れ間(G.ウンガレッティ)
雪(G.パスコリ)
停泊した船(D.カンパーナ)
聖母マリア(A.マンゾーニ)
G.ヴェルディ (1813-1901)
行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って
W.A.モーツァルト (1756-1791)
カノン K.560a
お申し込み方法:こちらをクリックしてください。
お問い合せ: eventi.iictokyo@esteri.it Tel. 03-3264-6011(内線24, 29, 13)
ミラノ大聖堂聖歌隊 Cappella Musicale del Duomo di Milano
ミラノ大聖堂聖歌隊は、大人20名と子ども35名で編成されている聖歌隊であり、ミラノでもっとも古い文化団体です。その起源は、14世紀末の大聖堂建立が始まった時まで遡り、音楽活動は、11世紀以前のポリフォニー音楽が出現する前のミラノ司教座大聖堂学校から始まります。何世紀にもわたる長い歴史のなかで、数多くのすぐれた指揮者、オルガン奏者を輩出しています。聖歌隊は精力的に活動を続けており、毎週日曜日のミラノ大聖堂のミサ、数多くの公的文化行事、宗教行事に参加するほか、イタリア国内各地での演奏活動や重要な国際音楽祭での演奏活動を通じ、その実力、地位か高く評価されています(2017年の来日は大人のみです)。
クラウディオ・リヴァ Claudio Riva
ミラノ出身。ミラノのジュセッペ・ヴェルディ音楽院でオルガンとオルガン音楽の作曲をルイジ・ベネデッティ教授に学ぶ。その後、グスタヴ・レオンハルド、トン・コープマン、ジャン・ラングレに学ぶ。
ジュセッペ・ヴェルディ音楽院卒業後、ミラノのドゥオモ大聖堂聖歌隊の副オルガン奏者として活動を始め(同時にイタリア、そして海外でオルガン奏者、他の合唱団と合奏団のメンバーとして演奏活動をしていた)、1998年10月には、ルチアーノ・ミリアヴァッカ大司教の後任として、ミラノのドゥオモ大聖堂聖歌隊の主任指揮者に任命される。
2005年には、アンブロジオ宗教音楽(グレゴリオ音楽)聖歌隊の指揮者に任命される。
ミラノ大司教管区の宗教音楽評議委員会の評議委員でもあり、現在、セヴェソのマルス神音楽院でアンブロジオ宗教音楽を教えている。また、ミラノのドゥオモ大聖堂に所属する聖歌隊学校・フランキーノ・ガッフーリオでも子どもたちに音楽を教えている。