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世界イタリア料理週間:トークイベント「食とアイデンティティ」

カルミネ・アバーテの自伝的短編集 Banchetto di nozze e altri sapori (Mondadori, 2016) が先ごろ新潮クレストブックスより『海と山のオムレツ』(関口英子訳、新潮社)として刊行されたことを記念し、著者のカルミネ・アバーテ氏が作家の楊逸さんと「食とアイデンティティ」をテーマに対談します。司会は翻訳を担当された翻訳家の関口英子氏です。

イタリア語で小説を書くアルバレシュ語圏の作家アバーテ氏はドイツやヨーロッパとも深いつながりがあります。そして楊逸氏も大人になってから日本語を学び始め2008年に『時が滲む朝』で芥川賞を受賞した中国出身の他言語作家です。世界イタリア料理週間ではこの二人の作家がそれぞれの文学作品や人生から浮かび上がる「食」「文化」「アイデンティティ」について語ります。

なお新型コロナウイルス感染症対策として、本イベントは座席数を制限して開催されます。
また、当日楊逸氏と関口英子氏はイタリア文化会館の会場から、イタリアにいるカルミネ・アバーテ氏と中継をつないでトークを行います。

お申し込み方法:こちらをクリックしてください。
お問い合せ:biblioteca.iictokyo@esteri.it

また、今回のトークイベントはライブ配信も同時に行います。
(使用アプリ:Zoom。Zoomの使用方法に関しては、こちらをご参照下さい。)

当日は下記リンクよりアクセスをお願いします。
https://us02web.zoom.us/j/83113250932?pwd=S0lxZGY1UzByZmNEVU52NDMwbUIxQT09

zoomのアプリからアクセスされる方は下記IDをご入力ください。
831 1325 0932

 

carmineabateカルミネ・アバーテ (Carmine Abate)
1954年、イタリア南部カラブリア州カルフィッツィ生まれ。アルバニア系イタリア人コミュニティで、少数言語アルバレシュ語を話す環境で育つ。ドイツ・ハンブルグで生活した経験をもつ。現在はイタリア北部トレンティーノで暮らす。1984年ドイツ語で初めての短篇集 Den Koffer und weg! (かばんを閉めて、行け!)を発表。その後、イタリア語で執筆活動を続ける。2冊の短篇集や、ドイツにおけるカラブリア移民に関するマイケ・バーマンとの共著の他、小説を多数発表。最新作は L’albero della fortuna (幸運の木, Aboca, 2019)。 数々の賞を受賞した彼の著書は、フランス、アメリカ、ドイツ、オランダ、ギリシャ、ポルトガル、アルバニア、コソボ、日本、アラブ諸国で翻訳されている。 日本語に翻訳された作品に、『風の丘』(La collina del vento, 新潮社, 2015)、『偉大なる時のモザイク』(Il mosaico del tempo grande, 未知谷, 2016)、『帰郷の祭り』(La festa del ritorno, 未知谷, 2016)、『ふたつの海のあいだで』(Tra due mari, 新潮社, 2017)がある。そして2020年10月、日本語に翻訳された作品としては5冊目となる『海と山のオムレツ』(Il banchetto di nozze e altri sapori, 関口英子訳, 新潮社)が新潮クレストブックスより刊行された。

 

 

yangyi楊逸(Yang・Yi)
作家、日本大学芸術学部教授。1964年中国ハルビン市生まれ。1987年留学生として来日。お茶の水女子大学卒。2007年『ワンちゃん』で文学界新人賞受賞。2008年『時が滲む朝』で芥川賞受賞。他の作品に、『金魚生活』、『すき・やき』、『獅子頭』、『あなたへの歌』、『エーゲ海に強がりな月が』などある。

 

 

 

 

sekiguchieiko関口英子 (Eiko Sekiguchi)
翻訳家。カルミネ・アバーテの長編小説『風の丘』、『ふたつの海のあいだで』を邦訳・紹介。食をめぐるエッセイ『海と山とオムレツ』(いずれも新潮クレストブックスより刊行)の翻訳も担当する。おもな訳書としてはほかに、パオロ・コニェッティ『帰れない山』、イタロ・カルヴィーノ『マルコ・ヴァルドさんの四季』など。また2019年には『どこか安心できる場所でーーイタリア現代文学アンソロジー』(国書刊行会)で編集・翻訳を担当した。

  • 主催: イタリア文化会館