1974年、東洋の説話集「千夜一夜物語」をもとに製作されたピエル・パオロ・パゾリーニ監督の映画「アラビアンナイト」が公開されました。
本展では、1973年に北イエメンやイランで行われた同作品のロケの間に、写真家ロベルト・ヴィッラが撮ったパゾリーニ、出演者、スタッフの姿や、現場の様子、風景などの写真44点を展示します。
カメラを覗き込んだり、セットを歩くパゾリーニや休憩中にくつろぐスタッフ、さまざまな表情を見せる出演者たちを写した作品からは、撮影現場の様子がいきいきと伝わってきます。また、撮影場所となった町や建物、景色には異国情緒があふれています。独自の世界観を構築したパゾリーニの映画製作の現場を撮ったこれらの作品を通し、ヴィッラの写真のなかの「アラビアンナイト」をご堪能ください。
日曜休館
お問い合せ: eventi.iictokyo@esteri.it
9月9日(金)18時30分より、来日するヴィッラ氏と本展監修者のロサルバ・トレビアン氏を囲んで、開会式、および特別内覧会と懇親会を行います。参加をご希望の方は、件名を「ヴィッラ写真展開会式」として、お名前、電話番号、参加人数を明記の上、メールにて
eventi.iictokyo@esteri.it までお知らせいただけますようお願いいたします。
*当日は、伊藤忠食品株式会社よりプロセッコDOCトレヴィーゾMIONETTOをご提供いただきます。
ピエル・パオロ・パゾリーニ Pier Paolo Pasolini
1922年ボローニャ生まれ、1975年ローマ没。詩人、作家、映画監督、劇作家。20世紀を代表する多才な知識人のひとりで、画家、小説家、批評家としても大きな功績を残す。
ロベルト・ヴッラ Roberto Villa
1937年ジェノヴァ生まれ。写真家。ミラノ在住。イタリア国営放送RAIと仕事をする傍ら、教育や映像コミュニケーションの分野でも精力的に活動してきた。2008年、チネテカ・ディ・ボローニャに、写真や書物、またそれまでの活動に使用してきた映像、写真資料などを寄贈した。
主催:イタリア文化会館
後援:イタリア外務・国際協力省
協力:Fondo Roberto Villa(監修:ロサルバ・トレビアン)、Cineteca di Bologna、伊藤忠食品株式会社