エンツォ・コジミ・カンパニー
イタリアンコンテンポラリーダンスの現在(いま)
コンテンポラリーダンス界の鬼才エンツォ・コジミ(演出家、振付家)が世界の終わりの闇と光を描きます。
お申し込み:件名を「10月24日公演」として、お名前、電話番号、参加人数を明記の上、メールにてeventi.iictokyo@esteri.itまでお申し込みください。
お問い合せ:イタリア文化会館 Tel: 03-3264-6011(内線13,
29)
「ウェルカム・トゥ・マイ・ワールド」 Welcome to my world
闇が広がる舞台。鼻を黒くした半裸の4人 のダンサーが現れる。鳥の声、森の雨音、流れる水音といった自然音や、金属音が連続する人工的な音をバックにシンボリックな動きを繰り広げる。世界の終わ
りという悲劇を前にした、不安、恐れ、懸念。音はやがて耳をつんざく大音響になり、動きはさらに激しさを増していく・・・。
圧倒的な身体表現で独自の世界を創り上げてきたコジミが、本作でも視覚、聴覚に強烈なインパクトを与えつつ、世界の終わりを現代の視点で読み解き、表現する。
演出・振付:エンツォ・コジミ
衣装・メイク:エンツォ・コジミ
ラバーマスク:クリスティアン・ドリガッティ
音響:エンツォ・コジミ
音楽:クリス・ワトソン、ジョン・ダンカン、パンソニック、ブライアン・イーノ
照明:ステファノ・ピランデッロ
制作進行:マリア・パオラ・ゼッダ
出演:パオラ・ラッタンツィ、アリーチェ・ラッファエッリ、フランチェスコ・マリルンゴ、リッカルド・オリヴィエ
制作:エンツォ・コジミ・カンパニー、イタリア文化財・文化活動省
協力:パオロ・グラッシ芸術学校
制作年:2012年
エンツォ・コジミ Enzo Cosimi
1958年ローマ生まれ。ローマでクラシックバレエおよびモダンダンスを学んだ後、モーリス・ベジャールが作ったブリュッセルのダンス学校、ムードラで研鑚を積む。またニューヨークでもマース・カニングハムなどのもとで学ぶ。
1982年に「エンツォ・コジミ・カンパニー」を結成。以来、制作した作品は30以上を数え、「ウェルカム・トゥ・マイ・ワールド」は最新作である。同カンパニーの作品はイタリアの主要な劇場やフェスティバルのみならず、ヨーロッパ諸国、アメリカやペルー、オーストラリア、インドなどでも上演されている。
振付家として、フィレンツェ市立劇場で、A.カゼッラがL.ピランデッロの作品から着想を得て作曲した交響組曲「甕」(La
giara)や、G.リゲティの音楽を用いた作品「猛禽類の羽ばたきの音」(Il
fruscio del rapace)を制作した他、ミラノ・スカラ座とも仕事をしている。
2006年トリノオリンピックの開会式では振付の一部を担当。また映画作品でも振付を行うなど、その活動は多岐に及んでおり、現代イタリアを代表する振付家、演出家のひとりである。