YPAM(ワイパム、横浜国際舞台芸術ミーティング)は、同時代の舞台芸術に取り組む国内外のプロフェッショナルが、公演プログラムやミーティングを通じて交流し、舞台芸術の創造・普及・活性化のための情報・インスピレーション・ネットワークを得るためのプラットフォームです。1995年に「芸術見本市」として東京で開始し、2015年からはアジア・フォーカスを強化し、アジアとの共同製作にも参画しました。25年以上の歴史を経て、アジアで最も影響力のある舞台芸術プラットフォームのひとつとして国際的に認知されています。
イタリアのコンテンポラリーダンスシーンの現在を代表する4組のカンパニーを、マルケ・テアトロ – Crossing the Sea ネットワークと協力して選び抜きお届けするショーケース。イタリア文化省舞台芸術局の支援を得て、YPAM – 横浜国際舞台芸術ミーティングとイタリア文化会館の共催で実施します。
『KOKORO』ルナ・チェネレ
笈田ヨシの著作『見えない俳優』で出会った「心」の一語に触発された、「自己/存在の統一性/固有性」の個的な研究。内的な省察がフィジカルに展開され、露呈された裸体は変容し、詩的媒体となる。2017年にソロダンスの祭典「Solocoreografico」で最優秀振付賞受賞、2018年にはAerowavesが選ぶ20人のアーティストに選出された。
『SOME CHOREOGRAPHIES』ヤコポ・イェンナ
振付家、パフォーマー、映像作家として舞台作品、ビデオ作品、インスタレーションを作るヤコポ・イェンナが仕掛ける、映画史とインターネットから収集された大量かつ雑多なダンス映像と舞台上のダンサーとの対話。後半ではロベルト・ファッソーネによる映像が「人間」や「動物」、あるいは「動き」さえも超えて「ダンス」の概念を拡張してゆく。
『I’LL DO, I’LL DO, I’LL DO』デューイ・デル
テオドラ・カステルッチ、アガタ・カステルッチ、ヴィト・マテラ、デメトリオ・カステルッチによるダンス/パフォーミングアーツのグループ。美術史や動物のビヘイビアにインスピレーションを得た実験的な作品を発表。タニノクロウや横山裕一ともコラボ。「悪魔的、食人学的、魔術的、暴力的な安息日のイメージ」の背後に垣間見えるものは?
『IL MONDO ALTROVE』ニコラ・ガッリ
「イタリアのコンテンポラリーダンスの新しい波を代表する振付家」(ファビオ・アッカ)。タイトルの通り「他の世界」のイメージを随意に用い、イタリア現代音楽の神話的作曲家ジャチント・シェルシの音に乗せて、知られざるものを表す象形文字を読解し、我々自身を異邦人として再発見すべく、日没から夜にかけての時間の中展開する現代の儀式。
詳細およびチケット購入に関しては、YPAM公式サイトをご覧ください。