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講演会「新古典主義時代のローマ」

Roma 1

講師:マリア・ピア・ドナート(フランス国立科学研究センター研究部長)

18世紀のローマは変化し続けていました。当時の教皇たちはカトリック教会の普遍主義を広め、教皇庁の権威を高めるために、町のインフラを近代化し、建造物を修復し、古典古代を規範とした芸術を普及するという野心的な計画に着手しました。その革新的な取り組みは公的な博物館の建設や、絵画、彫刻、建築などの国際コンペなどさまざまな分野に及びました。
その結果、ローマは新古典主義の中心地となり、グランドツアーの主要な目的地となりました。各国から芸術家、旅人、文人が訪れ、なかには長期滞在した人もいました。
その間、教皇庁の宗教上や政治的な意図にもかかわらずローマの町は世俗化し、そのイメージは大きく変化したのです。
本講演会では、18世紀初頭からナポレオン時代までの町に関わる主要なプロジェクトや社会の変化を分析、検証し、ローマのイメージの変遷を辿ります。
(日伊逐次通訳付)

お申し込み方法:こちらをクリックしてください。
お問い合せ: eventi.iictokyo@esteri.it

 

マリア・ピア・ドナート
Maria Pia Donato
1996年大学院を修了後、さまざまな大学で教鞭を執る。現在フランス国立科学研究センター研究部長。近現代史研究所で研究を続ける。
専門は文化史、科学史。これまで国の内外の研究プロジェクトを数多く主宰し、イギリス、フランス、アメリカ、ブラジルなどで教鞭を執り研究や行う。著書にAccademie romane. Una storia sociale, 1671-1824(「ローマのアカデミー ある社会史 1671-1824」、2000)、Morti improvvise. Medicina e religione nel Settecento(「突然死 18世紀の医学と宗教」、2010、2014年に英訳)、L’archivio del mondo. Quando Napoleone confiscò la storia(「世界のアーカイブ ナポレオンが歴史を奪った時」、2019、2020年に仏訳)など。