当サイトは技術的(必須)及び分析用クッキーを利用しています。
サイト閲覧を継続するとクッキーの利用に同意したとみなされます。

シンポジウム「ルイジ・ギッリ〈ジョルジョ・モランディのアトリエ〉シリーズをめぐって」

Per sito

きたる7月3日(木)から9月28日(日)まで、東京都写真美術館にて「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」が開催されます。同展は、イタリアを代表する写真家ルイジ・ギッリ(1943–1992)による、アジア初の個展です。

ギッリは、コンセプチュアル・アーティストとの共同制作をきっかけとして、1973年より本格的に写真の制作を始め、その類まれな色彩、空間、光への美的感覚と、ありふれたものをユーモラスに視覚化する才能によって、写真表現を新たな知覚レベルへと到達させてきました。

同展の関連企画として、7月3日(木)に、イタリア文化会館にて同写真美術館の共催でシンポジウム「ルイジ・ギッリ〈ジョルジョ・モランディのアトリエ〉シリーズをめぐって」を開催します。

このシンポジウムでは、ルイジ・ギッリと画家ジョルジョ・モランディとの関係に焦点を当てます。ギッリは1989年11月から1990年夏にかけて、モランディ没後のアトリエ室内を撮影し、〈ジョルジョ・モランディのアトリエ〉シリーズを発表しました。今回、本シリーズを手がかりに、ギッリの作品世界をより深く読み解いていきます。

館内では、キャップ付き飲料以外の飲食は禁止とさせていただきますので、ご了承ください。

 

2025年7月3日(木)18時30分(開場18時)
イタリア文化会館ホール
主催:イタリア文化会館
共催:東京都写真美術館
お申し込み:こちらをクリックしてください
お問い合せ:eventi.iictokyo@esteri.it

 

プログラム *日伊同時通訳付

18:30〜18:40   開会挨拶

18:40〜19:00    岡田温司(京都大学名誉教授)

「モランディ、ギッリ、ロッシ——画家と写真家と建築家をつなぐもの」

19:00〜19:20   ジーノ・ルオッツィ(ボローニャ大学教授)

「イタリア文化・文学におけるルイジ・ギッリ」

19:20〜19:50   ディスカッション 岡田温司✕ジーノ・ルオッツィ
モデレーター:山田裕理(東京都写真美術館学芸員)

19:50〜20:00   質疑応答

 

プロフィール

ジーノ・ルオッツィ Gino Ruozzi
ボローニャ大学教授。ボローニャ大学ではエミリオ・パスクィーニに師事。中学校教員やボローニャ大学文化財保護学部での書籍アーカイブズに関する講師を経て、2000年より同大学文学哲学部正教授。古典言語学・イタリア文学を専門とし、『イタリアの格言作家』(全2巻、1994~96)、『寓話、寓話集、動物寓話集』(2007)などイタリア語の古典・文学に関する著作多数。古典研究・教育や大手経済新聞『Il Sole 24 Ore』の日曜版への参加に加え、レッジョ・エミリア県はグアスタッラのマルドッティ図書館の館長として幅広いプロジェクトに関わっている。

 

岡田温司 Okada Atsushi
京都大学名誉教授。京都大学大学院博士課程修了。西洋美術史・思想を専門とし、芸術・宗教・政治の関係や映像論も対象とする。『フロイトのイタリア 旅・芸術・精神分析』(2008、平凡社)などイタリア美術史に関する著作のほか、単著『モランディとその時代』(2003/吉田秀和賞、人文書院)や編訳著『ジョルジョ・モランディの手紙』(2011、みすず書房)などモランディに関する著作多数。