毎年6月21日に開催されているFesta della Musica(音楽の祭典)は、1982年にフランスで創設され、1985年のヨーロッパ音楽年を機に他の国々へ広がりました。プロ・アマ問わず多くのミュージシャンが劇場をはじめ、街路や広場などで、さまざまなジャンルのコンサートを無料で開いてきました。
イタリア文化会館では、今年の音楽の祭典にあわせ、6月21日(日)20:00から、ピアニストで作曲家のレモ・アンツォヴィーノと世界的に活躍するジャズトランペット奏者、フラヴィオ・ボルトロによるコンサート(約40分)をオンラインで配信します。
コンサートは6月21日(日)20:00から、下記リンクよりご視聴いただけます。
冒頭の挨拶部分などに日本語字幕が付いています。自動的に字幕が表示されない場合は、YouTubeビデオの「設定」>「字幕」>「日本語」(impostazioni > sottotitoli > giapponese)を選択してください。
なお6月19日(金)午後、動画配信のリマインドメールを送信します。同メールの受信をご希望の方はこちらをクリックしてお申し込みください。
お問い合せ: eventi.iictokyo@esteri.it
演奏曲目
“Nocturne in Tokyo”
“Natural Mind”
“Avec ma Nymphe”
“Cammino nella Notte”
“Yo te pinto”
“Yo te cielo”
“Musica per Due”
“I’m not leaving”
“Metropolitan”
レモ・アンツォヴィーノ Remo Anzovino
ピアニスト、作曲家。独創性と革新性で注目を集めるアーティスト。2017年、東京、ロンドン、パリ、ニューヨークで録音したアルバムNocturneをSony Classicalからリリース。2019年には、映画「ヒトラーvs.ピカソ 奪われた名画のゆくえ」「ゴッホとヘレーネの森 クレラー=ミュラー美術館の至宝」、Le ninfee di Monet(モネの睡蓮)の映画音楽の作曲に対し、イタリア映画記者組合が選ぶ映画賞「ナストロ・ダルジェント賞」(銀のリボン賞)を受賞した。
洗練されたメロディーや表現力、独創性で高い評価を得ており、2018年にはロンドン・ジャズ・フェスティバルに招聘される。2019年には、東京、大阪、ワシントン、シカゴ、ニューヨークでコンサートを開いた。同年、フリーダ・カーロを描いた映画Frida. Viva la vidaの音楽を担当し、サウンドトラックがリリースされた。現在、ピアノソロコンサートのほか、美術評論家のマルコ・ゴルディンとともに印象派をテーマにした公演などを精力的に行っている。
フラヴィオ・ボルトロ Flavio Boltro
イタリアを代表するトランペット奏者。世界を舞台に20年以上活躍している。トリノ国立音楽院卒業。C.ウォルトン、B.バーグ、D.チェリー、B.ハート、B.ヒギンズなど名だたるミュージシャンと共演してきた。4年にわたり、フランス国営のビッグバンド、オルケストル・ナシオナル・ドゥ・ジャズのメンバー。その後、M.ペトルチアーニのセステットに参加。ボルトロの初期のアルバムRoad Runner(1999)、40°(2002)はBlue Noteからリリースされている。S.ディ・バッティスタやD.レアなどイタリアジャズ界を代表するミュージシャンとも共演している。
M.ロシュ(ドラムス)、F.ディ・カストリ(ベース)とトリオを結成。3年目にはアメリカのサックス奏者j.ロヴァーノが加わり、クァルテットになる。2017年からM.バルビエ―リ(ドラムス)、M.バッティスティ(ベース)とトリオで活動。この3つの楽器によるトリオは、リズムに重きをおいた音の追求から生まれた。
アメリカの著名なトランペット奏者W.マルサリスは、1998年11月、ジャズ系の音楽雑誌Down Beatのインタビューで、世界のジャズシーンで活躍する優れたトランペット奏者のひとりとしてボルトロを挙げている。