3月25日は、研究者たちによって『神曲』の彼岸世界への旅が始まった日とみなされています。そこでダンテ・アリギエーリに捧げる日として、この度イタリア政府は3月25日を“Dantedì”(ダンテディ)記念日としました。
イタリア文化、文学の象徴である詩聖に思いを馳せ、永遠に変わることのない魅力を持つ詩行を分かち合うことは、この困難な状況において、より一層国民の気持ちを結びつきを強くする一つの好機となるでしょう。
イタリア時間正午(日本時間同日20時)から、『神曲』の詩行の朗読を行います。イタリア教育・大学・研究省は教職員や学生たちに現在行っているオンライン授業の中で、この朗読を行うよう促していますが、これは国民一人一人にも向けられています。
ダンテを称えるこの企画は、遠く離れた場所にいても、SNSやストリーミング配信を通して朗読やパフォーマンスをお楽しみいただけます。公式ハッシュタグ #Dantedìや #IoleggoDanteからもフォローすることができます。
イタリア文化会館は村松真理子氏(東京大学大学院教授)をお招きし、『地獄篇』第一歌の日本語訳を朗読していただきました。この模様はこのページならびに当館SNSにて配信しています。