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講演会「イタリアにおける国際ホロコースト記念日の歴史的・現代的意義をめぐる考察」

Ito Takeshi

2000年7月20日、イタリアは1945年にソ連軍によってアウシュヴィッツ強制収容所が解放された1月27日を「記憶の日」(Giorno della Memoria)と名付け、公式の記念日としました。2005年には国際連合総会で決議採択されたのち、記憶の日は国際的な記念日となりました。この記念日はショア―や人種法の犠牲者、移送や監禁、政治的な理由による死にいたったすべての人々、そして虐殺計画に反対し、迫害された人々を守り、命を救ったすべての人々を記憶するために定められました。毎年この時期には、ユダヤ人やナチスの強制収容所に収容された人々の身に起こったことの記録を残し、二度とこのような惨事が繰り返されないために、さまざまな語りや熟考の機会が企画されています。

今年イタリア文化会館では、東京大学教授、伊藤武氏による講演会を開催します。

イタリアでは、記憶の日は立場を超えた追憶の日でありながらも、様々な論争を呼ぶ話題であり続けてきました。しかし、イタリアで記憶の日が制定されてから四半世紀、記憶の日そのものからも80年が過ぎた今、もう一度その起源を振り返り、現代にとっての意義を考え直すべき時期に来ています。講演では、記憶の日(Giorno della Memoria)は、制定前も制定後も「さまざまな記憶の日々(Giorni delle Memorie)」であったことを明らかにします。立場や記憶の違いによりさまざまな候補がある中で、まとめるために選ばれたのが1月27日なのです。複数の記憶を背景としているため、現代において記念する試みも、違いを乗り越える不断の努力として考えなくてはならないのです。
(日伊逐次通訳付)

 

日時:2026年1月27日(火)18:30 (開場18:00 )
会場:イタリア文化会館 ホール
主催:イタリア文化会館

お申し込み:こちらをクリックしてください。

 

伊藤 武 Ito Takeshi
東京大学大学院総合文化研究科教授。博士。東京大学社会科学研究所助手、同法学政治学研究科特任講師、専修大学法学部教授等を経て現職。専門はイタリア政治。特に第2次世界大戦後の政治を研究。フィレンツェ大学歴史学部客員研究員、ヨーロッパ大学院ロベール・シューマン高等研究所客員研究員を歴任。著書に『イタリア現代史』(中公新書、)、『近代イタリアの歴史』(共著、ミネルヴァ書房)、Italy and Japan: How Similar Are They(共著、Springer)Nuove strategie per lo sviluppo democratico e l’integrazione politica in Europa(共著、Aracne Editrice)など。