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第18回読書クラブ

vol.18_1

「読書クラブ」はそれぞれ参加者が自由に感想を述べあい、一緒にイタリア文学の魅力を再発見するアットホームな会です。
今回一緒に読む本は、クラウディア・ドゥラスタンティ『異邦人』(栗原俊秀訳、白水社、2026年)です。

喜怒哀楽をともに孤立感に負けまいとする、ろう者の両親のもとに生まれた主人公は、まだ子どもだった頃、ニューヨークからバジリカータ州の小さな町へ移り住んで以来、定期的にニューヨークに里帰りするようになる。『異邦人』の主人公は、熱に浮かされた子ども時代を、かよわくても適応力のある枯れにくい植物のように、至る所に根を張って生きる。少女は大人になっても、勉学のため、自立のため、そして自分でも止められない旅への思いを理由に、新たな移動の航路を描き続ける。意図してか運命か、思い出をくまなく探り、足元から崩れ落ちるような心の傷と悲しみの闇に従っていく。

ただの思い出でも単なる小説でもない、景色のように様々な表情を持ち、地理と時間を包み込む豊かな言葉で書かれたこの本で、クラウディア・ドゥラスタンティは異邦人でありながらどこにでもいられる感覚を考究する。『異邦人』は、魅力的であらがいがたい過去によって、そしてまた身体上の違いと埋めがたい社会的差異を知ることによって方向を見失った、現代の感情教育の物語である。家族の歴史――その声やそれぞれの軌跡――は、結局のところ身体と言葉の歴史であり、その物語の中では、ある時点で「家からどれほど離れてしまったのか」を測ることさえできなくなってしまう。

作品情報

https://www.hakusuisha.co.jp/book/b670363.html
https://lanavediteseo.eu/portfolio/la-straniera/

日本語のみ(通訳なし)、どなたでもご参加いただけます。

参加希望の方は氏名、メールアドレスをご記入の上、下記宛先までお申し込みください。

Email: biblioteca.iictokyo@esteri.it (件名:「第18回読書クラブ参加希望」)

お申込みは3月9日(月)午前10時よりメールにて受け付けます。それ以前のお申込みは無効となりますのでご注意ください。定員(8名)に達し次第受付を締め切ります。一緒に素敵な読書体験をしましょう!

  • 主催: イタリア文化会館