本展では、世界の木工細工の頂点に立つふたつの工房の作品を展示します。
展覧会の会場設営は建築家ミケーレ・デ・ルッキ氏の監修によるものです。その考え尽くされた会場で、イタリアの高度な木工細工の伝統と日本の細部に亘る気配りによる職人技との緊密な絆が実証されます。
現在でも、従来同様の職人技によって製造されているイタリアの「ギアンダ工房」からは、ピエールルイジ・ギアンダ氏のデザインによる作品14点を展示します。これらは手仕事における、まさに人類の財産を代表するものです。工房の芸術監修を務めるミケーレ・デ・ルッキ氏の作品一点も展示します。これは過去と未来の繋がりの輪を創造する作品です。
また、「ヒノキ工芸」の創始者、戸澤忠蔵氏の作品を10点、彼の作品の中でも最も洗練された木工作品を展示します。ヒノキ工芸は皇室にも調度品を納めています。戸澤氏は最も偉大な存命の木工細工師の一人として世界的に知られています。
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