2010年に地中海食、2013年に和食がそれぞれユネスコ無形文化遺産に登録されました。これら2つの食事法は異なるものでありながら、様々な点において共通する特徴を有しています。双方とも、脈々と受け継がれてきた天然資源の持続可能な使用法や生産・加工・保存方法を持ち、長年におよぶ実践と伝統を背景としているのです。本シンポジウムの目的は、学術的なアプローチを通し、イタリアと日本両国において食と栄養の文化が持つ重要性に光をあてることです。食の伝統や地域産業を維持しつつ、同時に食品の健全で持続可能な生産を確保するために両国がいかに尽力しているのかについても焦点を当てます。イタリアと日本の食文化や生産への関心を今後さらに高めていくための鍵はその類似点と相違点を適切に理解することです。各分野の具体的な研究プロジェクトを手がかりに社会科学と自然科学両方の視点から議論します。
協賛:バリラジャパン株式会社、Bottega S.p.A.
パネリスト
●カルロ・アルベルト・プラテージ(ローマ第三大学教授、バリラ食品栄養学センター顧問)
「ユネスコ無形文化遺産の視点から考える地中海式食事法の栄養と環境に与える影響」
●中村丁次(神奈川県立保健福祉大学学長)
「健康食としての地中海食と和食の類似点および相違点」
●古谷研(創価大学教授)
「海洋生態系における恵みとしての魚」
●丸山潤一(東京大学准教授)
「麹菌(ニホンコウジカビ)と日本の発酵食品」
モデレーター:木村純子(法政大学教授)
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