研究集会
ジュゼッペ・マッツィーニ(1805~1872)を知らずして、近現代イタリアを理解することはできない。これは決して誇張した表現ではない。「イタリア民族」を発見したと言われるマッツィーニは、共和制のイタリアを目指した革命家、数多くの新聞・雑誌を出版したジャーナリスト、ロンドンに住む貧しいイタリア人移民の子供たちのために識字学校を設立した教育者など、多面的な行動の人である。かれは、「青年イタリア」、「青年ヨーロッパ」という組織を通じて、イタリアの独立と統一に留まることなく、ヨーロッパ連邦も視野に入れた、遠くを見通し、広い展望を持つ思想家でもあった。その思想は、現在でもイタリアで生きており、いまなお語られている。本会議では、そのようなマッツィーニの思想と行動について、三人の著名なイタリア人研究者が新しい研究を踏まえた報告を行う。
*通訳なし・日本語翻訳ペーパーを配布
プログラム
開会挨拶
第1報告
ジュゼッペ・モンサグラーティ教授(ローマ大学サピエンツァ)「イタリア・プロジェクト : マッツィーニの思想と業績」*司会 小田原琳 (日本女子大学)
第2報告
フランチェスカ・ディ・ジュゼッペ(ナーポリ大学フェデリーコ二世)「母、女性教師、女性革命家 :統一前イタリアの女性のモデル」
*司会 熊谷眞由美 (奈良女子大学)
第3報告
マーリオ・ディ・ナーポリ(イタリア・マッツィーニ協会会長)
「マッツィーニ思想の現代性」
*司会 山手昌樹 (上智大学)
終了後、パネリストとの懇親会予定
お問い合わせ:Tel. 042-622-1962, ceb21820@hkg.odn.ne.jp
お申込み:件名を「8月31日マッツィーニ研究集会」とし、お名前、電話番号、参加人数を明記の上、メールにてeventi.iictokyo@esteri.itまでお申し込みください。