美術史家のクラウディオ・チェッリテッリ氏が14世紀から20世紀までのイタリア絵画作品を例にとり、芸術家が自然との関係を描くために用いてきたさまざまな表現上の基準を分析します。風景という主題は、現実の形態から空想の形態、自然の光の再現から視覚でははっきりと捉えられないもの、自然主義的なありかたから内的ヴィジョンの共鳴へと移行し、風景画というひとつのジャンルを確立しました。この主題がこれまでにどのような変化を遂げてきたか、各作品の解説を行いながら考察します。
日伊逐次通訳付
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クラウディオ・チェッリテッリ/Claudio Cerritelli
1953年生まれ。ボローニャ大学で近代美術史を学び、現代美術史の修士号を取得。風景画の様式からアヴァンギャルドの概念、抽象絵画やアンフォルメル芸術から環境彫刻、視覚・言語の研究からコンセプチュアルアートや新しいテクノロジーアートなど、20世紀芸術の解釈における諸問題を専門テーマとする。1994年より美術批評・理論のための雑誌『Nuova Meta – parole & immagini(新しいねらい 言葉とイメージ)』の編集長(現在はオンライン雑誌)。1986年よりミラノ・ブレラ美術学院で現代美術史の教鞭をとる。