イタリア出身の映像作家アヌシュ・ハムゼヒアン氏と写真家のヴィットーリオ・モルタロッティ氏が監督を務めた「ヨナグニ~旅立ちの島~」の上映会を開催します。
かつて与那国島はアジアの交易の中継地として栄え、その交流から生まれた文化と、日本や沖縄本島とも異なる独自の言語は島の誇りでした。
ハムゼヒアン氏とモルタロッティ氏は今まさに消滅の危機に瀕する島の言葉「どぅなん」を記録、観察するために与那国島に長期にわたり滞在しました。本作では、高校のないこの島を舞台に、卒業前の中学生たちを主に取材し、学校生活や豊かな自然で戯れる放課後、思春期の本音が漏れる会話を通して、多感な10代の日々を映し出すとともに、失われつつある「どぅなん」や伝統文化がゆっくりと若い世代へと受け継がれる様子を描いています。
上映後にはふたりの監督他のトークを予定しています(日伊逐次通訳付)。
登壇予定者:アヌシュ・ハムゼヒアン、ヴィットーリオ・モルタロッティ、東盛あいか(『ばちらぬん』監督・出演)、松尾慎(東京女子大学コミュニケーション専攻 教授)
お申し込み:こちらをクリックしてください。
お問い合せ: eventi.iictokyo@esteri.it
※新型コロナウイルス感染症予防のため、入場者の人数制限をして開催します。
『ヨナグニ~旅立ちの島~』
2021年|フランス|日本語・与那国語|ドキュメンタリー|カラー|74分
監督:アヌシュ・ハムゼヒアン、ヴィットーリオ・モルタロッティ
出演:金城元気、中井舞風、野底みみ、小島南帆、伊東珠璃、長濵衣織
与那国語字幕翻訳・監修:東盛あいか
配給:株式会社ムーリンプロダクション
2022年4月より沖縄から全国順次公開予定
予告編はこちら
なお4月21日(木)から、アヌシュ・ハムゼヒアン氏とヴィットーリオ・モルタロッティ氏が与那国島をテーマに制作したインスタレーション作品「L’Isola」を展示します。
詳細はこちらをクリックしてください。
アヌシュ・ハムゼヒアン、ヴィットーリオ・モルタロッティ
Anush Hamzehian, Vittorio Mortarotti
トリノを拠点に活動する写真家のヴィットーリオ・モルタロッティと、パリを拠点に活動する映像作家のアヌシュ・ハムゼヒアンは共同で映画、書籍、美術作品など媒体を問わず制作を行っている。
これまでにクラゲの研究者である日本人男性を取材したMonsieur Kubota(2018, ドキュメンタリー)やアメリカの原爆実験とオッペンハイマー博士の記録を追いかけたMost Were Silent(2018, 書籍)などを発表。
音響作品とビデオインスタレーションを通して現在の与那国島に残る言語と文化を描いた作品L’Isolaはすでにフランス、イタリアのアートスペースで展示を行い、今回沖縄、ヨナグニでの凱旋展示をした。
ご来場のお客様へのお願い
・発熱や風邪、嗅覚異常や味覚障害の症状がある方、体調がすぐれない方はご来場をご遠慮ください。
・ご来場の際にはマスクの着用をお願いいたします。
・ご入館時には検温をさせていただきます。その結果、37.5度以上の発熱が認められた場合、入場をお断りいたします。
・飛沫感染予防のため、会話はできるだけお控えください。
・館内では石けんや手指用アルコール消毒液を使用しての手洗いにご協力をお願いいたします。