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YPAMショーケース ある風景の中で:ページをめくるのを怖がらないで/ラストダンスは私に/第三の対話:ある風景の中で(アレッサンドロ・シャッローニ/コレッティーヴォ・チネティコ)

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YPAM(ワイパム、横浜国際舞台芸術ミーティング/Yokohama International Performing Arts Meeting)は、国内外の舞台芸術関係者が公演プログラムやミーティングを通じて交流し、舞台芸術の創造・普及・活性化のための情報・インスピレーション・ネットワークを得るプラットフォームです。1995年にTPAM(芸術見本市/Tokyo Performing Arts Market)として東京で開始し、2011年に「創造都市」横浜に移転しました。アジアで最も影響力のある舞台芸術プラットフォームのひとつとして国際的に認知され、今年30回目の開催を迎えます。
今年は美術とダンスの境界で厳格、明瞭、清澄な作風を確立したイタリアの振付家アレッサンドロ・シャッローニが、「回転」をめぐる実践や伝統舞踊のリサーチに基づく三作品、『ページをめくるのを怖がらないで』(ソロ)、昨年KYOTO EXPERIMENTで日本初演された『ラストダンスは私に』(デュオ)、『第三の対話:ある風景の中で』(コレッティーヴォ・チネティコとのコラボレーション)を一挙上演。タイトル「ある風景の中で」はジョン・ケージが1948年にダンスのために作曲したピアノ曲より。

公演情報
日時:

  • 12月12日 (金)19:00
  • 12月13日 (土)12:00
  • 12月13日 (土)16:30 – ポストパフォーマンストークを予定

会場:〒231-0023 横浜市中区山下町281 KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>
上演時間:約120分

主催:イタリア文化会館、横浜国際舞台芸術ミーティング
助成:イタリア文化省舞台芸術局、ATER Fondazione
詳細・チケットの購入は公式サイトをご覧ください。

 


ページをめくるのを怖がらないで

構想・パフォーマンス:アレッサンドロ・シャッローニ、マルコ・ベルターニ
音楽:パオロ・ペルシア
デザイン:エットレ・ロンバルディ
ドラマトゥルギー:アレッサンドロ・シャッローニ、リー・スーフェ
キュレーター・プロモーション・コンサルティング:リサ・ジラルディーノ
制作統括:キアーラ・ファーヴァ
技術監督:ヴァレリア・フォーティ
リサーチ:ダミアン・モドーロ
広報:ピエールパオロ・フェルライーノ
製作:コルポチェレステ_C.C.00#、マルケ・テアトロ
共同製作:サンキャトル・パリ、CCN2 – グルノーブル国立振付センター、レ・アル・ド・シャーベック

人生の終わりに故郷へ戻り、産卵し死ぬ動物たちの観察から着想を得たパフォーマンス作品。ここから、「回転(turning)」という概念をめぐる探求が生まれ、それは舞台上で自らの軸を中心に身体が回転する動きとして表現される。心理的かつ肉体的な旅が持続するダンスへと変化し、「回転」には進化し、変化するという意味も込められている。


ラストダンスは私に

構想:アレッサンドロ・シャッローニ、ジャンマリア・ボルジッロ、ジョヴァンフランチェスコ・ジャニーニ
アーティスティック・コラボレーション:ジャンカルロ・スターニ
音楽:アウロラ・バウサ、ペレ・ジョウ
デザイン:エットレ・ロンバルディ
技術監督:ヴァレリア・フォーティ
キュレーター・プロモーション・コンサルティング:リサ・ジラルディーノ
制作統括:キアーラ・ファーヴァ
広報:ピエールパオロ・フェルライーノ
製作:コルポチェレステ_C.C.00#、マルケ・テアトロ
共同製作:サンタルカンジェロ・フェスティバル、B.モーション、ウルバーナ・ダンスフェスティバル

ボローニャの求愛の踊りである「ポルカ・キナータ」を題材にした振付作品。非常に激しく、アクロバティックともいえるこのダンスでは、踊り手たちが抱き合い、地面すれすれまで身を曲げながら回転する。本作品は、1960年代の映像資料をもとにこの伝統を蘇らせたジャンカルロ・スターニ氏との協働から生まれた。


第三の対話:ある風景の中で

コレッティーヴォ・チネティコ & アレッサンドロ・シャッローニ
振付:アレッサンドロ・シャッローニ
出演・クリエーション:シモーネ・アルガニーニ、マティルデ・ブッツォーニ、カルミネ・パリーゼ、アンジェロ・ペドローニ、フランチェスカ・ペンニーニ、ステーファノ・サルディ
照明:アレッサンドロ・シャッローニ
音楽:ジョン・ケージ、ステーファノ・サルディ
デザイン:エットレ・ロンバルディ
共同製作:コレッティーヴォ・チネティコ、アペルト・フェスティバル – レッジオ・エミリア劇場財団、フェラーラ市立劇場、オペラエスターテ・フェスティバル・ヴェネト/CSC、マルケ・テアトロ、チェントラーレ・フィエス/アートワークスペース(助成:イタリア文化省、エミリア=ロマーニャ州)

ジョン・ケージの同名の楽曲に着想を得た振付作品。ケージが「心を鎮め、神聖な影響を受け入れられるようにするため」に作曲したものである。他の作品と同様に、「ある風景の中で」は、執拗な反復のなかで、軽やかで神秘的な何かを通して観客との共感的な関係を縫い直そうとする試みである。出演者たちは、シャッローニが述べるように、穏やかな決意に突き動かされ、やがて消えゆく存在として現れる。それは究極の愛の行為であり、決定的な旅立ちを選ぶ姿でもある。

舞台監督:尾崎聡|照明:上山真輝|音響:稲荷森健、荒井勇人|舞台:株式会社ステージワークURAK|技術監修:上山真輝、尾崎聡、稲荷森健|制作:並河咲耶|制作統括:平岡久美
KAAT神奈川芸術劇場|舞台機構:宮坂季樹|照明:梶谷剛樹|音響:江口佳那|プロダクションマネージャー:平井徹|アシスタントプロダクションマネージャー:松下城支