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第11回読書クラブ

Club di lettura_11_1

2025320日(木・祝) 15:00-17:00

 「読書クラブ」はそれぞれ参加者が自由に感想を述べあい、一緒にイタリア文学の魅力を再発見するアットホームな会です。

今回一緒に読む本は、2023年に第5回須賀敦子翻訳賞を受賞したディーノ・ブッツァーティ『動物奇譚集』(長野徹 訳、東宣出版、2022)です。

 

ディーノ・ブッツァーティにとって、動物との関係は人間的にも文学的にも深く親密なものでした。彼の人生は愛犬たちの存在に彩られ、そしてさまざまな動物が彼の作品の中で強い存在感を放ち、ときには中心的な役割を果たしています。物語の中で動物たちは、未知の世界のメッセージを伝え、異なる次元の声や兆し、問い、そして時には答えをもたらす橋渡しのような存在です。
本書は、クラウディオ・マラビーニが監修した前の版よりも大幅に拡充されたアンソロジーで、1932年から1970年にかけてディーノ・ブッツァーティが動物に捧げた作品を収録しています。短編小説、文芸批評、新聞記事、書籍の序文、随想など、多岐にわたる文章が収められています。
本書は2巻に分かれており、第1巻は犬と猫に焦点を当て、第2巻ではその他の動物をアルファベット順に並べた一種の動物事典のような構成になっています。そこには、実在の動物だけでなく、ババウやコロンブレといった著者の想像から生まれた生き物も登場します。その結果、本書は倫理的・道徳的な視点を備え、ブッツァーティという人間、そして作家としての優しさと繊細な感受性を示す、示唆に富んだ一冊となっています。

作品情報

動物奇譚集 | 東宣出版

BESTIARIO COFANETTO (N.E.) – Dino Buzzati, edizione 2015 | Oscar Mondadori

 

日本語のみ(通訳なし)、どなたでもご参加いただけます。

参加希望の方は氏名、メールアドレスをご記入の上、下記宛先までお申し込みください。

Email: biblioteca.iictokyo@esteri.it (件名:「第11回読書クラブ参加希望」)

応募締切は3月10日です。お申し込み受付は先着順とし、定員(8名)に達し次第締め切りといたします。一緒に素敵な読書体験をしましょう!

  • 主催: Istituto Italiano di Cultura di Tokyo