イタリアのアカデミー賞と称されるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞。68回目の本年、「従属変数」(Le variabili dipendenti)が短編映画賞を受賞しました。イタリア文化会館では同作を含む最終候補作品5作を日本語字幕付で上映します。
※ご入館いただける時間を19時までとさせていただきますのでご了承ください。
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お問い合せ:eventi.iictokyo@esteri.it
上映作品
アルベルティーヌ、どこ?
Albertine, where are you?
監督:マリア・グイドーネ/ 2022/ イタリア/ フランス語・英語/ 20分
アルベルティーヌはマルセルの愛の対象であり、彼は彼女を得るためには何でもする。これは愛と所有と嫉妬の物語である。だが同時に、傲慢で不遜な自由の解放と回復の物語でもある。
アンバッシャトーリ
Ambasciatori
監督:フランチェスコ・ロマーノ/ 2021/ イタリア/ イタリア語、アルバニア語/ 19分
昼間。ローマに残る成人映画館の一つである「アンバッシャトーリ」では、客室の暗がりに廊下とトイレから光が差し込む。スクリーンにはポルノ映画の映像が流れる。映画を見る観客はわずかだが、ここでしか自分自身をさらけ出せない、あるコミュニティの人たちが集まっている。
陰謀論者の理髪師
Il barbiere complottista
監督:ヴァレリオ・フェッラーラ/ 2022/ イタリア/ イタリア語/ 19分
ローマの庶民地区に、陰謀論を信じる理髪師がいる。家庭でも職場でも皆から笑いものにされ、誰も真剣に相手をしなかった。彼が警察に逮捕されるまでは。これは、愛する人たちから注目され、愛情を注いでもらうために、コミュニティ全体を陰謀論という病に感染させてしまった男の寓話を通じて語られる、家族の物語である。
従属変数
Le variabili dipendenti
監督:ロレンツォ・タルデッラ/ 2022/ イタリア/ イタリア語/ 16分
幼少期が本当に終わるのはいつか?親密さとは事実として何を意味するのか?ピエトロとトンマーゾは思春期の扉の前にいる。彼らは、ヴィヴァルディの音楽が響き渡る劇場のロッジで出会う。それはファースト・キスなのか?それとも別のものか?その日の午後、静寂に包まれた家で、彼らはそれを理解しようとする。
カルゴと呼ばれた男
Lo chiamavano Cargo
監督:マルコ・シニョレッティ/ 2021/ イタリア/ イタリア語/ 17分
舞台は1960年代末のイタリア。イタリア南部の村に二人の異邦人がやってくる。一人は映画用カメラを、もう一人はピストルを持っている。荒野を横断しながら、二人は歴史の流れを変える機会を、予期せず得ることとなる。
*刺激が強い表現を含む作品もあります。
当イベントは、「第23回世界イタリア語週間」の一環として行われます。イタリア語普及のための主要パートナーであるイタリア文化省、イタリア教育省、イタリア大学・研究省、書物・読書センター、スイス連邦政府、クルスカ学会、在外イタリア人総協議会、イタリア語ラジオテレビ共同体、イタリア百科事典トレッカーニ研究所、RAI、ダンテ・アリギエーリ協会の協力のもと、外交・領事ネットワークとイタリア文化会館が主催する「世界イタリア語週間」は、イタリア語に関する世界で最も重要なイベントとなっています。2001年に開始されて以来、「世界イタリア語週間」は毎年、イタリア共和国大統領の特別後援を受けて開催されています。