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対談:トンマーゾ・ピンチョ×ドリアン助川「都市、文化、アイデンティティ」

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トンマーゾ・ピンチョ氏とドリアン助川氏は、ともに国際的に高く評価されている作家です。彼らの作品は、私たちを人間の魂の探求へと誘い、複雑な都市のコンテクストへ引き込み、現代人々の状況について考えさせてくれます。この対談では、彼らについての理解を深め、周縁性や疎外、アイデンティティ、そして個人と社会の関係といった普遍的なテーマについて考える機会が得られるでしょう。対談の中心には、ローマと東京という象徴的な二都市が据えられ、作家たちがインスピレーションを受けたこれらの都市の通りや隠れた場所を巡る文学の旅ヘと私たちを誘います。そして、都市の環境が彼らの作品にどのように影響を与え、登場人物たちがその空間とどう関わっているのかについても明らかにしていきます。また、翻訳や海外での滞在も彼らの作家活動に深い影響を与えています。この対談では、異文化交流が彼らの作品をどれほど豊かにしたか、また翻訳が文化の架け橋となって私たちの視野を広げ、東洋と西洋の対話を促進していることについても語ります。司会はラウラ・今井・メッシーナさんです。

(日伊逐次通訳付)

*本イベントは、第24回世界イタリア語週間「イタリア語と書籍-行間に広がる世界」(10月14日~20日)の一環として開催します。

2024年10月18日(金)18時30分(開場18時)
イタリア文化会館ホール
主催:イタリア文化会館
お申し込み:こちらをクリックしてください。
お問い合せ:eventi.iictokyo@esteri.it

プロフィール

ドリアン助川 Durian Sukegawa
作家、歌手、明治学院大学国際学部教授。1962年東京生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科卒。放送作家を経て、1990年バンド「叫ぶ詩人の会」を結成。長野パラリンピック大会歌『旅立ちの時』作詞。小説『あん』は現在24言語に翻訳されている。2017年、同作がフランスの「DOMITYS文学賞」と「読者による文庫本大賞」など4冠を得る。『線量計と奥の細道』が日本エッセイストクラブ賞を受賞。近著に『動物哲学童話』『太陽を掘り起こせ』など。

トンマーゾ・ピンチョ Tommaso Pincio
作家、画家。ローマ在住。エイナウディより『ぼくがエイリアンだったころ』(Un amore dell’altro mondo、二宮大輔訳、ことばのたび社)、La ragazza che non era leiCinecittà(チネチッタ)、Il dono di saper vivereを出版している。その他の著作にHotel a zero stelle(ゼロ星ホテル)、Panorama(パノラマ)、Diario di un’estate marziana(火星の夏の日記、2023年カンピエッロ賞選考作品)がある。また、2021年には翻訳者としての活動に対し、チェーザレ・パヴェーレ賞が授与された。

ラウラ・今井・メッシーナ Laura Imai Messina
作家。ローマ生まれ。23歳で東京に移住し、東京外国語大学で文学の博士課程を修了。小説、エッセイ、児童書を執筆。作品は30カ国以上で翻訳されている。新聞・雑誌への寄稿多数。