クドク Kudoku (功徳)
作曲家ダン・キンゼルマンと振付家ダニエーレ・ニナレッロの出会いによって生まれた作品です。ふたりは空間を、身体とその不確実性、移りゆく様を表現する場所として捉え探索していきます。
ニナレッロは、日頃から即興でダンスを創っていますが、本作品では、それに加えて、キンゼルマンが、機械音や楽器の音色など、さまざまな音を取り込んだライブ・エレクトロニクスで即興演奏します。ニナレッロが絶えず音と対話をしながら身体表現をするなかで、キンゼルマンが紡ぐ音は、身体と空間を繋ぐ見えない糸となるのです。
「クドク」は、Aerowaves twenty17、ニュー・イタリアン・ダンス・プラットフォーム2017(NID Platform 2017)、セーヌサンドニ国際振付家による出会いの場(Rencontres Choreographiques – Seine Saint Denis)に招聘されました。
振付、ダンス:ダニエーレ・ニナレッロ
音楽、演奏:ダン・キンゼルマン
ドラマコンサルティング:カルロッタ・ショルド
制作:Codeduomo、Novara Jazz
上演時間:25分
(無)連動 Non(leg)azioni
ニナレッロが即興で踊る作品です。同作品では、互いに関係性のない動きの繋がりで成り立っています。身体は、空間との関係性において動き出し、ストーリー性をもたない新しい形や方向性を見出していきます。その目的は、身体が導くままに、空間のなかにある未知の世界の可能性を探ることです。
同作品は2011年、アヴィニョン冬のダンスフェスティバル(Les Hivernale CDCN d’Avignon)で上演されました。
考案、ダンス:ダニエーレ・ニナレッロ
演奏(録音):シャロン・イズビン(J.S.バッハ リュート組曲)
企画:シルヴィア・リモーネ
上演時間:20分
お申し込み方法:こちらをクリックしてください。
お問い合せ:eventi.iictokyo@esteri.it
ダニエーレ・ニナレッロ
Daniele Ninarello
ロイヤル・ダンス・アカデミーで学んだ後、国際的に活躍する振付家、音楽家、作曲家と作品を創る。2007年より、イタリア内外のダンスフェスティバルで自作を踊る。2010年より、Les ReperagesやDance Roadsといったプロジェクトにより、若手振付家・ダンサーのネットワークAnticorpi XLに作品が選ばれる。Kudokuは、音楽家ダン・キンゼルマンとともに創り、ビエンナーレ・ダンツァ10(Biennale Danza 10)で初演される。最新作STILLはProspettiva Danza賞(2016)受賞。プロジェクトSTILL Body Experience with Digital Brainは、サン・パオロ・カンパニーによるコンクールORA! Linguaggi contemporanei, produzioni innovativeの受賞作品のひとつとなる。
ダン・キンゼルマン
Dan Kinzelman
2004年、アメリカのマイアミ大学卒業。その後、ドイツのケルンで1年暮らし、2005年よりイタリアに居住。すぐに、E.ラヴァ、S.バッターリャ、M.オットリーニと定期的に共演するようになる。同時に、Dan Kinzelman’s GhostやHobby Horseといった自身のグループでの活動を開始。また同世代のミュージシャンとも数多く共演し、イタリアの新たなジャズシーンの誕生に貢献する。