第6回フォスコ・マライーニ賞授賞作品決定!(2024年5月17日更新)
フォスコ・マライーニ(1912-2004)は民族学者、写真家、登山家、詩人、作家として、さまざまな分野に関心をもつ、他に類をみない日本研究者でした。伊日両国をつなぐ大きな役割を果たしたマライーニの名前を冠した本賞は、日本におけるイタリア文化への理解と関心を促進することを目的として、2013年に創設されました。同賞は1978年から2007年まで続いた「マルコ・ポーロ賞」(過去受賞作一覧PDF)を継承するものです。
去る5月6日、イタリア文化会館にて、小佐野重利(委員長)、亀長洋子、小谷眞男、藤生京子、前田恭二の5氏からなる選考委員会が開かれ、以下の通り第6回フォスコ・マライーニ賞授賞作品が決定しました。
『アルテミジア・ジェンティレスキ 女性画家の生きたナポリ』 川合真木子 著、晃洋書房、2023年2月
授賞式は6月12日(水)18時30分よりイタリア文化会館にて行われます。
また授賞式にはダーチャ・マライーニ氏のご臨席を予定しています。
歴代授賞作品
第1回授賞作(2013)
『イメージの地層 ルネサンスの図像文化における奇跡・分身・予言』(水野千依、名古屋大学出版会 2011)
第2回授賞作(2015)
『公共善の彼方に 後期中世シエナの社会』(池上俊一、名古屋大学出版会 2014)
第3回授賞作(2017)
『訴える人びと イタリア中世都市の司法と政治』(中谷惣、名古屋大学出版会 2016)
第4回授賞作(2019)
『レオナルド・ダ・ヴィンチ 生涯と芸術のすべて』(池上英洋、筑摩書房 2019年5月)
第5回授賞作(2021)
『転生するイコン――ルネサンス末期シエナ絵画と政治・宗教抗争』 (松原知生、名古屋大学出版会、2020年1月)